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『君臨者よ
血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ
焦熱と争乱 海隔て逆巻き南へと歩を進めよ
破道の三十一 赤火砲』
無数の火の玉が蔦を焼き切り、燃やし尽くしていく
既に力つきていた鬼は悲しそうに蔦に手を伸ばしそのまま消えていった
炭治郎みたいに鬼にものすごく情がわくわけじゃないけど、なんだかやっぱり最期は悲しい
『…伊黒さん、幸せにしてくださいね?じゃないと紫龍の餌にしてやります』
伊黒「俺が幸せに出来ないとでも思っているのか。それよりも貴様も俺の継子を泣かせたりしたら生き埋めにしてやる」
『うっわ、地味に嫌なやつ…泣かせませんよ!もう、二度と離れません。…まあ、ギンが泣いたらびっくりだけど』
伊黒「…それもそうかもしれないな。俺はいち早く会いたいから帰る」
『はいはい。私は残りますよ。少し休んでから帰ります』
嫌味を言いながら背を向けた伊黒さんを呼び止める
『伊黒さん!帰ったら甘露寺さんに求婚の言葉を聞きますんで!聞かれても恥ずかしくない言葉で告白してくださいね!』
ひぇ…目の前に石飛んできた…
こわ…
暴力男は嫌われるぞー!
目の前を見ると伊黒さんはもう居なくなっていた
私達ものんびりと部屋に戻って刀の手入れをする
『日輪刀の管理大変…』
今回の鬼は弱かったな…さすがにただの異能の鬼は弱いと思えるくらいに成長したのかな
それを聞きたくても累達はスヤスヤとひとつの布団でぎゅうぎゅうになりながら寝てる
お兄さんがミニマムサイズで潰されそう
『あお、あか…今なら藍染に一撃入れられるかな…』
私が藍染に勝てる可能性は低い
でもこの世界にふたりともいるってことはいつかは嫌でも当たる
万が一が来た時、勝てるくらいに強くならなきゃ
もう、目の前で大事な人を亡くすなんてヘマはしたくないから
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作者名:切人(スランプ中…) | 作成日時:2020年11月12日 12時