鬼は切れません！！！陸 (ページ36)

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｢合同任務ゥ！！｣

『うっるさ…朝だよ？ねぇ、昼夜逆転生活してるんだから朝は起こしちゃダメって分からないかな』

｢カァ！急ゲェ！！｣

『あーはいはい！わかったから師匠！もう静かにして！』

寝起きであまり回らない頭を使いながら身支度を整えて、軽い朝食を済ました

累達も起こし、支度を終わらせて家を出るとシマシマ羽織の人がいた

『あ、伊黒さん』

伊黒｢遅い。そもそも任務があると事前に伝えられていたはずだろう？なぜこんなにギリギリになる｣

『実は任務って聞いたのは今朝ですし、任務の相手が伊黒さんだって知ったのは今ですよ？このポンコツ鴉のせいでね』

｢ギャァッ！！｣

師匠の首を掴んで伊黒さんの蛇…鏑丸くんの前に突き出すと、チロチロと舌が触れてものすごい勢いで師匠が逃げた

『合同任務ですよね。柱2人を朝から派遣するってことはよっぽどですよね』

伊｢情報すらもあの鴉から聞いてないのか？本当にあれは鎹鴉なのか？｣

『のはずなんですけどね…』

伊｢被害に会うのは女だけだ。昼に逢瀬をした女に目をつけて食らっていくらしい｣

『え、それで私？甘露寺さんとかしのぶの方が良くない？しかも相手も伊黒さん以外にもいたであろうに…』

伊黒｢甘露寺にこんな危険な任務をさせられるか。胡蝶めは五月蝿いから却下した。先に任務を命じられてたのが俺だったんだ。諦めろ。俺もお前とは行きたくない｣

『くっっっっそ酷い言われよう』

累｢Aを侮辱するなら刻むよ｣

伊黒｢半端者が俺に勝てると思ってるのか？そもそも竈門炭治郎のは違って本物の兄弟でもないくせに、こんなに鬼を連れて歩いてどういうつもりだ｣

『そこはまぁ、私の自己満足です。とりあえず向かいましょうか』

累と手を繋いで伊黒さんの少し後ろを着いて歩く

稲帆と手をつなごうとしたら払われたんだよね

あれかな、お年頃？そういうことだよね？

…ってか私より長生きしてる鬼達に年頃も何もあるのか？もういいや、なんかこんがらがってきた

『伊黒さん、甘露寺さんとはどうなんですか？』

伊黒｢どうとはなんだ。そもそも甘露寺に対して何も思っていないが？何を勘違いしている｣

『一気に早口になった…ほんとに好きなんですね。前会った時言ったじゃないですか。早く思い伝えた方がいいですよーって』

伊黒｢…｣

『あの伊黒小芭内が黙った…ねちつかない…？明日は槍が降る…』

伊黒｢黙れ｣