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『稲帆…?』
稲「もう操られるほど弱くない」
そういった稲帆は私よりもはるかに大きい姿に戻り、私を抱えて繭から逃げた
『さっきの鬼達倒さなくてよかったのかな』
稲「…もう少ししたら、もう一度様子を見に行こう。もしかしたら、この血鬼術の弱点が分かるかもしれない」
『そうなの!?了解!稲帆のカンにかけてみよう!』
かなり離れてから稲帆からゆっくりと降りて、日輪刀に付いた血を払って鞘へと戻した
『さてさて、稲帆はなんでここに?』
稲「無惨様からの指示だ」
『あー、なるほど!あの人も心配症なんだね…。ってか稲帆も稲帆だよ?1度あの鬼に操られてるんだからさ、少しでも躊躇ったりするでしょ?』
稲「別に?確信はなかったけど、俺が操られる確率も低かったから来た」
『はぁ…いのちだいじに!ね!って私が言えた言葉じゃないけどさ…』
歩いてゆっくり繭の所へ戻ると鬼がうようよといた
鬼同士で喧嘩してるのか、次々と数を減らしていった
稲帆「やっはりな」
『勿体ぶるじゃん。まあいいや、残り全部斬っちゃお』
すぅ、と呼吸を整えて日輪刀を振るう
『龍の呼吸 伍ノ型 龍座』
鈴のなるような美しい鳴き声が響くと鬼の首が切れて落ちた
『ごめんね、少しは楽になったかな』
はらはらと消えていく鬼達を眺め、目の前の繭を眺める
嘲笑うように中で何かがグルグルと動き回っている
『とりあえず戻ろう、稲帆』
稲「そうだな」
帰り道を走りながら繭についての考察をした
1つ、1度寄生された鬼は二度と寄生されない
2つ、繭が操れるのは一定の範囲がある
3つ、繭を作ったヤツがいる
この稲帆のカンが当たってるとしたら作戦しだいで勝てる
累と稲帆が動けるとしたらかなり楽になる
問題はお兄さんだけど、そこは無惨様たちに任せようかな…
…っていうかさすがに現役上弦は取り込めないんだよね?そこ違うとかなりの誤算になるな…
禰豆子ちゃんのこともあるから出来れば炭治郎達には迷惑かけたくないしなぁ…
まあ…なるようになるっしょ!
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作者名:切人(スランプ中…) | 作成日時:2020年11月12日 12時