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イヅルに、たまにはこっちにおいでよ、と息抜きついでに現世へ招いた
我が家に向かうとものすごくむすくれた累がいた
『ただいまー』
イ「お邪魔します…」
累「遅い。何も言わないでいなくなると心配する」
『イヅル、イヅル。可愛いでしょ?うちの子』
イ「何だか頭痛が…」
『イヅル…』
稲「おかえり。…誰」
『私の上席の吉良イヅル!イヅル、この子は鬼の稲帆!』
イ「こんなに男児をそろえて…」
『なっ…!みんな立派な家族だし!』
イ「市丸隊長がいておきながら」
『あ、それは違う。この子達は私の兄弟!それにギン公認だし』
首をひねりながらも納得してくれたイヅル
『さてと、せっかくだしご飯食べてく?』
最近ご飯作るのが上手くなった気がする
気の所為かもしれないけど
「ボクも貰うで」
ふら、と部屋に入ってきたのはギン
いつものニコニコ笑顔で累に絡んでいた
累「離して」
ギ「なんもなしにここに来た訳ちゃうで?一応任務や」
風ではためいた羽織の下は鬼殺隊の隊服だった
『伊黒さんと?』
ギ「冨岡さんやって」
『そういえば今日甘露寺さんが非番だったっけ…』
デートだな。逢い引きだな
くそう…リア充め…
『いっそ私たちもサボって逢い引きするか』
イ「あんたまでサボろうとしないでくださいよ…」
『ひぇ…』
イヅルに咎められた…
たまには休憩が必要だって…
……絶賛休暇中だけどさ?
『あーあ、私も鬼と戯れてこようかなぁ』
ギ「既に戯れとるやん」
『累達は違うんですぅ!上弦の鬼と無惨様にチヤホヤされるんですぅ』
ギ「目の前でそれを言われる彼氏の気持ち考えたことある?」
『ばっ、それは違うじゃん!』
イ「イチャつくならよそでやってください。まだ小さい子もいるんですから」
累「ねぇ、僕子供じゃないんだけど」
『そこで怒る累が可愛い』
ギ「さて、僕もそろそろお師匠さんのとこ行かへんと」
イ「先に尸魂界に戻ってます」
ギ「終わったらすぐ帰るから安心し」
『そう言って逃げるんだよなぁ…』
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作者名:切人(スランプ中…) | 作成日時:2020年11月12日 12時