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ありがたいことにこの部屋には小窓がある

かと言って人間が通るには厳しい小さな換気窓だ

ちらりと見える木がキラキラと光るからまだ日中なのは分かる

今この場には藍染はいない

私の拘束を解くとどこかへ行った

部屋を散策したけど出口らしき扉には案の定鍵とご丁寧に結界が貼ってある

それ以外は残念ながら情報がない

刀はここにないから、あとできるのは鬼道を使ってドアを破壊すること

やってみたいところだけど、結界がある限りできない

即死級のものでは無いと思うけどこれ以上怪我が増えれば、失血死が怖い

拘束といてくれたし、食事も与えられてる割には手当をさせてくれない

食事は怖くて手を出てないけど…

日中は部屋中を探しまわった

戸棚や物置

もうとにかく開けられるものは全て開けた

なにかヒントがないか

とにかく探し回ってようやく見つけた

しおれた紙と筆

そして餓死寸前の小鳥

土とホコリみまみれて種類まで分からないけど、屋根裏で必死にひゅ、ひゅ、と喉を鳴らしながら呼吸をしていた

『あいつはまだ来ない…もう少し頑張って』

不本意だが与えられた水を飲み、食事の野菜を口に入れる

毒はなさそうか

ある程度咀嚼して砕いてあげてから水を少し混ぜて、葉野菜をスプーンのようにしながら小鳥の口へと注いであげた

少しずつ飲み込んでいく小鳥は生きるの必死だった

1分でも1秒でも生きようと、与えられたものを疑いもせず体へと流し込んだ

無理に動かすのもいけないと思い、見つからないように屋根裏に寝かす

そこに筆と紙も隠して私は部屋にぽつんと座って空を見た

夕暮れ

青々としてた木が燃えるように赤く見える

しばらくするとあたりは暗くなり、部屋も
真っ暗になった

気配がして扉を睨むとそこに居たのは灯りをつけに来た藍染だった

藍「食べないと思ったが…」

『仕方なくね。食べないと死んじゃうからね』

藍「賢明だな」

『それはそれは光栄で』

それだけ言うと灯りをつけてまたどこかへと行ってしまった

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設定タグ:鬼滅の刃 , BLEACH , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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切人(プロフ) - 香野雪さん» コメントありがとうございます!今日の投稿したつもりでできてないことに気づきましたwこれからもよろしくお願いします! (2020年9月6日 0時) (レス) id: af0aa25b46 (このIDを非表示/違反報告)
香野雪(プロフ) - とても面白いです! 続きが楽しみです! 更新頑張ってください! (2020年9月6日 0時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:切人(スランプ中…) | 作成日時:2020年8月19日 21時

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