鬼は切れません！！！伍

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蜘蛛の足に捕まり助けを求めたものの誰も助けてくれない

薄情者め…

兄｢無事でよかったなぁ！｣

『あの、毛、ちょい気持ち悪…』

細かい毛がさわさわふれて来るからくすぐったいし、ちょっとだけ気持ち悪い

『むっちゃん！』

思いっきり目を逸らしたぞ

『はぁ…仕方ないか…』

大人しく抱かれることにすると無惨様がじっと見つめてきた

目逸らしたくせに

鬼｢その服似合わないな｣

『まあ、療養着ですしね。そんな派手派手にされても困りますぜ』

どこぞの人は関係なく派手だから3人もいる嫁たちが作ってるんでしょ

なんか無性に腹たってきた

『ぬぁー！童磨、首斬らせて！腹たってきた！』

童｢すごい理不尽なこと言ってる自覚ある？僕死んじゃうんだけどー｣

『そんなことより私の不満解消が先だわ』

童｢よし、お兄さん、もっとギューってしてあげてぇ｣

『ちょ、お兄さん！！』

爪！くい込んでて痛いんだけど！！

しかもくすぐったいし毛の感覚が…

ぽふ、と前から誰かに抱きつかれた

気になって下を見るとぎゅっとくっつく累

『あは、私死ぬのか』

天使が…

兄｢累はいいのかよ｣

『見た目だよ、恨むなら累を恨みたまえよ…せめてここまで蜘蛛じゃなきゃ』

累｢兄さんはこれでいいの。Aは僕のだから｣

『ひぇ…』

鬼｢惚気なら他所でやれ｣

『いや、助けてよ無惨様』

鬼｢そんなに助けて欲しいのか｣

そう言って嫌な構えをとった無惨様

『あのさ、死は救済とか言わないよね？せっかく生きてたのにまた死にたくは無いなぁ』

鬼｢じゃあそのまま耐えるんだな｣

『はぁーい』

諦めてぬくぬくと2人の温もりに挟まれていると奥の部屋に見覚えのある子が見えた

『あ、あの子生きてたんだ』

鬼｢あぁ。貴様が生かしたのだろう｣

『そうそう。へぇー、無惨様優しいじゃん。てっきりもう死んじゃったかと思ってた』

奥で隠れていた、私を傷つけた張本人を手招いた

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