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『意外と遅いじゃん…』
「文句言わないでくださいよ…隊長がいないんですから」
隣に来たのはイヅルだった
乱菊辺りが来ると思ってたけどまさかのイヅル…
『後で愚痴聞くからさ、とりあえずやろう』
イ「はぁ…これくらい1人で倒せるのでは…」
『私は別件があったの!もう!累、お兄さん、2人を任せたよ』
そう言うと既にお母さんらしき人を逃がしてくれており、累が莉子ちゃんの手を引きに来た
累「行くよ」
莉「う、うん…Aさん!」
『大丈夫大丈夫!このお兄さん強いから!』
イ「Aさん!?」
驚くイヅルに笑いながら紫龍を構える
『さってと…貴方が莉子ちゃんのお父さんね…』
鬼のような面から恐ろしい咆哮が放たれる
『喰らえ、紫龍』
2人を喰おうと手を伸ばした所を切り落とす
「グァァア!!!!」
痛々しい声が響く
懲りずに客の手を伸ばし攻撃を仕掛けてくる
イ「面を上げろ、侘助」
イヅルが距離を詰めるタイミングに合わせて紫龍を振るう
素早く刀を振るえば虚は消えた
さすがに三番隊上位2名が来て苦戦することは無かったけど、ちょっと心が痛い
莉子ちゃんの話を聞いて分かったのは、お父さんは鬼殺隊員だったこと、数年前に仕事に行ったっきり帰ってこないこと、誕生日の日にだけ帰ってくると言ってはプレゼントを残して姿を見せないこと
きっと任務先で既にお父さんは死亡してる
お母さんが幼い子供にそれを伝えられなかったのと、自分自身が認めたくなくて、生きているのを装ったのだろう
そしてそれが本人の魂にまで影響を及ぼした
長年募った未練で今日虚化した
あの嫌な気は虚の気配
累がちゃんと報告してくれたからよかった
唖然とする2人に近づいて、莉子ちゃんの頭を撫でる
『莉子ちゃん、お母さん好き?』
莉「…うん!さっきはごめんなさい」
「いいの、私も黙っててごめんなさい…」
この2人の家族問題も無事解決した
『さてと、私達も帰りますか!夜が明けるしね。イヅルもおいでよ』
イ「少しだけですからね」
『やったー!』
帰路につこうと背を向けると、莉子ちゃんに呼び止められた
莉「ありがと、お姉ちゃん!」
『もう夜に出歩いちゃダメだよ?』
莉「うん!じゃあまたね!」
『またね!』
私たちの姿が見えなくなるまで手を振っていた莉子ちゃん
見えなくなると同時に累達をイヅルが抱えて瞬歩で帰った
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切人(プロフ) - シホニャンさん» 自分の欲で書いてますが楽しんでいただけてると嬉しいです!リクエストも大募集中なので是非! (2020年7月13日 17時) (レス) id: af0aa25b46 (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - うぉぉぉ!!鬼滅の刃とBLEACHコラボきたー!!更新楽しみにしています!! (2020年7月13日 17時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - そうですね。 (2020年7月4日 16時) (レス) id: 868bfc1b28 (このIDを非表示/違反報告)
切人(プロフ) - にゃんこさん» 本当にありがとうございます!お互い体調には気をつけましょうね… (2020年7月4日 16時) (レス) id: af0aa25b46 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 無理はしないでくださいね? (2020年7月4日 15時) (レス) id: 868bfc1b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:切人(スランプ中…) | 作成日時:2020年7月2日 12時