鬼は切れません！！！肆

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日中は鱗滝さんの手伝いをしたり、呼吸を見てもらったりして鍛錬をした

日が落ちてから錆兎が出てきて手合わせをすることになった

『錆兎もなかなかの戦闘狂だよね』

錆｢否定は出来ないな｣

私は白刀をするりと抜いて構える

同時に錆兎の鬼化が進む

鱗｢始め！｣

『喰らえ 紫龍』

目の前に迫ってきた刀を斬魄刀で弾く

独特な金属音がすると共にお互いに距離を離す

身体能力が上がってる錆兎は空中でバランスを整えてすぐに向かってくる

錆｢水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き｣

咄嗟に避けた私の横を水を纏った刀が高速で通過した

『早い…』

紫龍を左手に移動させて右手で日輪刀を持つ

『龍の呼吸 肆ノ型 火龍ノ吐息』

炎の龍を刀に纏わせて目の前の錆兎に向かわせる

錆｢水の呼吸の使い手に炎技か｣

呼吸で火龍が消されてしまう

けど、想定内

『任せたよっ！』

錆兎の首近くを紫龍が掠める

錆｢囮か｣

『もちろん。炎は水にかなわないからね』

錆｢さすがだな。降参だ｣

『今回は降りるの早いね』

錆｢怪我人相手に長期戦はしない｣

『優しい…』

観戦してたみんなのとこに戻ると錆兎も鬼化を解いた

『そういえば2人の狐面かわいいね！手作りだよねこれ』

鱗｢儂が作った。厄除の面という｣

『凄く優しさが伝わってくるからそうだ思いました！ってことは炭治郎とか冨岡さんもあるんですか？』

鱗｢あぁ。最終選別に行く時に渡した｣

『鱗滝さんの家族の証なんですね。いいなー。私の家の家族の証はこれだけですよ』

始解したままの紫龍を月光にかざす

毒々しい紫が月明かりで綺麗に光る

始解を解くと普通の刀に戻ってしまった

『うちの暖かい家族の証なんて見たことないや』

私がそう言うと真菰ちゃんが抱きついてきた

真｢Aは累とお兄さんのお姉ちゃんでしょ？｣

『そうだね。2人とは見えない糸で繋がってるからね！』

累も抱きついてくる

ふと目線を変えると鱗滝さんと錆兎が優しく見守ってくれていた

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