鬼は切れません！！！肆

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真｢私だってみんなと同じように戦って、錆兎が元に戻れる方法を探したい。けど｣

言葉に詰まった真菰ちゃんを見ると、カタカタと震える手を護身用の刀に当てていた

『大丈夫。冨岡さんと炭治郎がいるでしょ。きっと2人が思いを継いでくれてるよ』

それが兄弟だよ、と言えば笑顔でうん、と答えてくれた

『さて、薪割りも終わっちゃったしどうしようかな』

話してる間に終わってしまいぐっと体を伸ばす

朝日が木の間から優しく光っている

『そういえばみんな朝早いのね』

真｢朝日が昇るくらいには起きるようにしてるの｣

健康的でしょ、と笑いかけられる

健康的だろうけどさぁ…さすがに眠そう

でもそうか、稽古したら疲れて直ぐに寝付けるから大丈夫なのか

早寝早起きそして朝ごはんと

なんて健康的なんだろうか

『ここにいれば風邪ひかなさそう』

真｢規則正しいって言えばそうかもしれないね。汗かいたでしょ、湯浴みしよっか！｣

『うん！』

手を繋いでふろ場に行くと2人で汗を流す

真｢背中流してあげるよ！ほら、後ろ向いて｣

『傷あるけどいい？』

真｢そんなの気にしないよ。はやく！｣

『はいはい』

後ろをむくと優しい手つきで洗ってくれる

誰かとお風呂に入って

背中を洗ってもらうなんていつ以来だろう

んー…

あぁ、旅行行った時だ

しかも洗ってくれたのギンだわ

思い出すと恥ずかしいなぁ…

『真菰ちゃんはいつもひとりではいるの？』

真｢もちろん。女の子一人だもん｣

『そっか、そりゃそうだわ』

真｢累くん達は一緒にはいるの？｣

『いや。誰かしら一緒に入ってくれるか、自分で入ってるよ』

真｢凄いね、Aは。累くん達を信頼出来る鬼にしたんだもん｣

『あの子たちが自分で信頼を勝ち取っただけだよ。私はその手伝いをしただけ』

洗い終わったのか手を離したのを見て、真菰ちゃんの背中を洗うことにした

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