検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:61,075 hit

11 ページ11

『私ね、妹がいたの。姉も、何人もいたの。妹はたった1人。親が望んだ子だったの。姉さんたちはね、会ったことないの。妹もね、もう居ないんだ』

サラサラの髪を指ですく

昔もこうやって妹の髪を撫でた

消えてしまった妹

『禰豆子ちゃん、自分を守れるのは、親とか兄妹とか仲間とかじゃないの。今どこが痛くて、苦しいのか、傷の位置が具体的に分かるのは自分しかいないの』

困った顔の禰豆子ちゃんにそっと笑いかける

『でもね、自分だけじゃ治せないんだ。包帯も絆創膏も消毒液もいくら道具があったって、使い方が分からなきゃ意味が無いの。使い方は聞くしかない。それを教えてくれるのが周りの人なんだよ』

私は自分の患部は全て理解してた

失った妹

会ったことの無い姉達

全ての元凶の父上

狂った母上

1番の深手の部分を理解した上で無視していた

死神になって、周りに頼れる人がいるのは知ってた

それでも傷を隠した

見えない血に1番に気づいたのは乱菊だった

ーアンタ、無理しすぎじゃない?そりゃ三番隊は大変だろうけど、入ったばっかの子がそんなに無理しちゃダメじゃない

ーちょっとアンタのとこの隊長に文句言ってやらなきゃね!

ー止めるなら、アンタの抱えてるもの、全部聞かせなさい

乱菊にちゃんと話したのに、やっぱ文句言わなきゃ気が済まないってギンに怒りに行ったのは懐かしい思い出

あれから私の傷を手当してくれたみんなのおかげで三席まで上がって、ギンと付き合えた

ギンは私の傷を見つけるのが上手だった

甘えればいいのは分かってた

甘え方がわからなかった私を助けてくれたみんなのおかげで強くなった

『つまりね、他人を守れるのは自分を守れる人だけってこと。禰豆子ちゃんも炭治郎も強いけどさ、禰豆子ちゃんが死んじゃったら意味ないんだよ。それだけは覚えててね』

ぐっと着物を引っ張られてベッドに横になる

禰豆子ちゃんが抱きしめてくれる

背中を撫でられて安心する

『ありがと、禰豆子ちゃん』

禰「むー!」

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
99人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , BLEACH , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

切人(プロフ) - シホニャンさん» 自分の欲で書いてますが楽しんでいただけてると嬉しいです!リクエストも大募集中なので是非! (2020年7月13日 17時) (レス) id: af0aa25b46 (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - うぉぉぉ!!鬼滅の刃とBLEACHコラボきたー!!更新楽しみにしています!! (2020年7月13日 17時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - そうですね。 (2020年7月4日 16時) (レス) id: 868bfc1b28 (このIDを非表示/違反報告)
切人(プロフ) - にゃんこさん» 本当にありがとうございます!お互い体調には気をつけましょうね… (2020年7月4日 16時) (レス) id: af0aa25b46 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 無理はしないでくださいね? (2020年7月4日 15時) (レス) id: 868bfc1b28 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:切人(スランプ中…) | 作成日時:2020年7月2日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。