愛を込めてたつみを

さんじゅうよん ページ34

いやいや、待って勘弁してくれ。




自分で言うのもあれだけどさ、方向音痴なんだよ私。




すぐ迷うから、ここから動かない方がいいと思う。


次の電車はえーと、なんと18時。只今の時刻12時。





おい、ここどんだけ田舎なんだよ。どうやったらこんな田舎に着くわけ？電車間違えた？もう寝過ごした自分を恨むしかない。






仕方ない、18時まで待つしかないな。ずっとここにいるのもつまんないから、外にも出てみよう。






外に出ると、その先には海！！！





こーゆーのどかな場所も、たまにくるといいよね〜





せっかくだし、海行きますか！！！！
見るだけ見るだけ。今日はあったかい方だけど海の中に入ったら寒くて死ぬ。





ちょっと歩いて、道路渡ったらもう海着いた。
いいね、夏にここ来たい。水綺麗だし。




あー海みてるとなんか安心する。けど寂しい気持ちも出てくる気がする。


海を見ると心が軽くなる。








父さんと母さんと海に行った事1回だけある。







凄い楽しかったのは覚えてる。






もっと、いろんなとこ行きたかったなぁ。







最近、母さんの親友さんと電話してなかったから
今してもいいかな？なんか海見てたら したくなっちゃった。いろいろ話したい事あるしね。






早速、電話をかけると3コールで繋がった。







「 Aちゃん！？久しぶり！どうしたの？」





「 もしもし、美玲さん久しぶり。急にごめんね。」






親友さんの名前はじめて呼んだかも。いつもおばさんとかだったし。







「 美玲さん、聞いてほしい事あるの。忙しかったら大丈夫だから。」






「 なんでも聞くよ。だから話してみて。」







「 私ね、正直怖かった。ずっと1人だと思ってた。自分は、不幸な人間だとずっと思ってた。過去に囚われて、今まで死んだようにひっそりと生きてたの。ずっと素直になれなかった。」





美玲さんはうん、うん、って言いながら聞いてくれた。






「 もう自分の過ちで大切な人を失いたくないから。私は守れなかったから。」







「 でも、私ね 素直に甘える事ができる人を見つけれたの。この私がだよ？すごいよね。その人達は私を分かってくれたの。すごく嬉しかった。」









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きり悪いですが次行きます！

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