愛を込めてたつみを

にじゅうご ページ25

手紙は封筒の中に入ってた。




Aへ


お誕生日おめでとう。


今年こそは、母さんと父さんで祝えて嬉しいです。


いつも一人にしてごめんね。


ずっと愛しています。

母さん 父さんより




ごめんなさい。父さん母さん。




私は、泣く資格なんてないのに。




涙を止めたくても、止まらない。





この先、どうすればいいのか全く分からなかっけど、それでも、母さんの親友さんはずっと一緒にいてくれた。




親友さんはずっと言い聞かせてくれた。





Aちゃんのせいじゃないよ。大丈夫だから。





その言葉で少しだけ気が楽になった。





高校に入ると、親友さんは自分の家に戻る事になった。毎日電話もしてたし、悲しくはなった。



でも、寂しい時はよくあった。




高校に入って、私は無理にでも笑うようにした。



重い感じにならないように、馬鹿みたいに笑った。





友達も少ししか作らなかった。




また私のせいで、いなくなるかもしれない。




それがとても怖かった。





また、私が殺してしまうかも知れない。




そしたら、また私は一人になっちゃう。






もう、一人は嫌なの。

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