青春×金爆 歌広場淳Ver.

真実 ページ36

電話の相手がAだと思わずにペラペラと喋ってしまった豊。
内容は言ってないものの勘づかれたかもしれない･･･

豊「翔〜どうしよう･･･あれだけ研二先輩に言うなって言われてたのに〜」

翔「場所まではわかんないと思うし、大丈夫だと思うけど･･･」

豊「咄嗟に研二先輩が来た演技したけど、怪しまれたかな？」

翔「自然･･･とは言えないけど、名演技だったよ！流石俳優！」

豊「だろ？(｡ ・`ω・´) ｷﾗﾝ☆」

研二「お待たせ〜！」

豊「研二先輩！」

翔「こんにちは(´∀`)」

研二「で、話って言うのは･･･」

豊「歌広場を刺した犯人についてです。」

研二「やっぱり･･･だいたいの目星はついてるでしょ？」

翔「はい。信じたくはないけど･･･」

？？？「あの･･･」

豊･翔「!?なんで、お前がここに･･･」

？？？「!?」

研二「はい！捕まえた(o^−^o)逃げようとしたってムダだよ？」

ドサッ

麻衣は、研二に腕を掴まれその場にこけた。

研二「ああ！ごめんね！ケガはない？大丈夫？」

麻衣「だ、大丈夫です･･･」

麻衣は立ち上がると豊の方を睨んだ。

麻衣「なんでこの人が居るんですか？」

研二「2人はもう気づいてるんだよ？知らないのはAちゃんだけ。」

麻衣「Aちゃん･･･」

研二「君はね、『多重人格者』って言って自分とは違うもう1人の自分がいるんだよ。今回起こした事件は君ではない、もう1人の君がやってしまったことなんだ。その証拠に、淳君を刺した時の事を正確に思い出せないでしょ？」

麻衣「はい･･･」

研二「僕の友達にも居たから分かるんだよね･･･多重人格者。」

豊「覚えてないのか？」

麻衣「はい。気がついたら手が赤く染まっていて、目の前には倒れた歌広場さんが居て･･･」

翔「その時に警察に電話しようと思わなかったの？」

麻衣「『逃げなきゃ』って思ったんです。気がついたら体が動いてて･･･」

研二「君は、きっと心に闇を抱えてるんだろう。何があったか分からないけど、その反動で淳君を刺してしまったんだよね？」

麻衣「･･･はい。」

研二「ちゃんと自首しようか･･･」

麻衣「･･･。」

？？？「待ってください！」

振り返るとそこにはパジャマ姿の歌広場が居た。

淳「麻衣さんにはきっと事情があったんだと思います！だから、だから警察に自首しないでください！」

麻衣「どうして･･･優しくするの？」

淳「Aちゃんに･･･笑顔で居てもらいたいからです。」

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