オーバーブロットした話。【ツイステ】

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ポタ、ポタ、と何かが落ちる。

真っ黒の液体が落ちる音が聞こえる。




『…ああ、』




オーバーブロットだ。

誰かの能力を吸いたい。


オーバーブロットする、直前だ。





『…ッ、』



全ての時間も全て全て無駄にしたい。要らないこんなの。




『…ッア、ア、』



「…あれ、どうしたんですか？」



知らない誰か、私の知らない人。




『道に、迷ってしまって。』

「どこに行く予定なんです？」


『…どこにも行く気は無い。なあ、能力吸わせろよ、あんたの魔法、吸わせろよ。』


「え、？」









『Absorber la capacité＿＿＿＿』






彼の叫び声が各寮に響いた。それを最後に私の意識は途絶えた。








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