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元々、依存する体質でも無かった。
ていうか生まれた時から一緒に白瀬零は居なかった。
母親と死別して、父親に施設に入れられて、迎えに来てもらったときにそばに居たのが、零?
あれ、なんだか可笑しい。記憶のピースが上手く繋がらない。
まるで、全部消されてるみたいに。
「気づかなくていいんですよ、A。」
「私は、私はね、…Aに依存してもらえるの事が、こんなにも誇らしい。嬉しい、私の宝物です。」
「…でもまぁ、厄介だなぁ、俺くん。」
「さっさと、Aから出てくんない?私のAなんだけどさぁ。」
『だーれが私のAだよ、Aは俺のだよ。良くもまぁ、Aを洗脳して記憶なくしてんねえ?俺はぜーんぶ、知ってんのに。言ってやってもいいんだぜ』
「消そうと思えば消せるんですよ、貴方は」
「…まあ、私の事が嫌いなのはよく知ってますし、私もあなたの事が嫌いです。私だけがAを守る存在。俺さんも、…マユズミさんも、要らないです。」
「愛おしいね、A様。ずっと、ずっと、そばにいると約束しますよ。」
『…れい?みつけた!』
「隠れんぼですか?」
『違うよー黛さん送るから他の執事さん呼んでー』
「分かりました、少々お待ち下さい。」
「まーた、マユズミさん。」
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はわわ - チョー面白いです!!更新頑張ってください!! (2022年11月6日 1時) (レス) @page10 id: 2a79c99f6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キラ | 作成日時:2022年9月6日 23時