【2j3j】こん^^【myzm】

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2022年、7月2日。9時からのお知らせ配信が見たいから、お願いだから見せて欲しい、10時まで病院にいて欲しいって言われた。

仕事は休んで、傍にいようかなあって。



"「7月28日をもって、… ANYCOLOR株式会社との契約を終了することになった。」"



「…ごめ、ごめん、ご、め…Aごめ、…」

『大丈夫、姉貴息吸って、ぼくの真似して、』

「む、り…ど、しよう」

『大丈夫、ぼくいる、吸って、おねがい』



失いたくない。こんな、こんなことで、消えていかれては困るの。

小さい頃から長くは生きれないって、言われて24まで生きてるのに。
ねえ、まだ生きるんでしょう？黛サンのために、生きるって。




その日は、気絶したように眠りについた。

そばにいたけど、ずっと目には涙が止まらなくて。夢の中でも、黛サンはいるの？


『…にじ、さんじ…か』



姉貴、ぼくがデビューしたら喜んでくれるかな。

それとも、どうでもいいかな。





それから、月日は早かった。

黛サンが毎日配信をした。それを、これでもかってくらい追ってた姉貴。それを見る度、胸が苦しくなる。




「侵灰さん。…お姉さんの状態なんですけど…今月いっぱいでもしかしたら、」

『…そんなこと、言わないでください。まだ姉貴は、…』



生きる、なんて言えなかった。確信が持てない。確かに日に日にしんどそうになるし、数値がどんどん高くなっていってる。

怖かった。だからといって配信を見させるのを辞めることも出来なかった。だってここで、辞めて、もし、もしも、…次の日目覚めなかったら、後悔させたまま死ぬことになる。

それだけは嫌だった。7月いっぱいは、お願いだから自由にさせてあげたかった。




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