34m ページ39
菅「どういうこ事ですかっ！？コーチの事なんて聞いてないですっっ」
羽「だから先程職員室で話しましたよね」
菅「つい先刻じゃないですか！！屁理屈ですうっ。しかも他校OBって！マナー違反です！他校と関係ギスギスしたらどーすんですかっ」
羽「はぁ…？マナー？」
菅「もうすぐ都大会なんですよっ。皆頑張ってるしそれに…水泳部の顧問は私です…っ」
羽「ではコーチングは誰が」
菅「え…」
羽「彼らは皆“選手”で貴女も“指導者”ではありません。それなら貴女が顧問としてすべき事は代わりに指導出来る人材を探す事の筈です。…川崎も元選手というだけでまともなコーチングが出来るかは未知数ですし部員の子らが川崎を受け入れるかという問題もありますが、菅谷先生。現状を認識していながら
有「ねぇねぇ。何かさー川崎さんずっと見てるだけだよね」
「んー。でも、今日初めてだしそんなものじゃないの？」
有「そっか」
亮「おい。ドリル終わったら全員集めろ」
亮「…あ―――。と。とりあえず練習、見ての感想はだな。
たるい。
小学生かっつーレベルだろ。むしろびっくりしたわ。女子は何人か完全初心者だし、男は論外が二人。つー訳で今からやるメーンメニューを変更する。
1フリ×10本×2セット
(1フリ=100m自由形)
これはこのままでいい。但しサークルを1分半から1分20秒に1本目はベストタイム＋10秒以内、で徐々に上げて。ラストはHard(全速力で泳ぐ事)。ベストを出すつもりで泳げ。セットインターバルは1分。それ以外は同じだ。ベストが遅いやつは1分半でいい。はい開始。」
秀「あ、あの」
晴「ちょっと待ちなさいよ！」
秀「ハルミ…」
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