あざと過ぎる転校生。【プロセカ】 (ページ2)

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1日目。ページ2

昔から可愛い自分でいる努力をするのが好きだった。
兄が、幼馴染が私の大好きな人が褒めてくれたから。
だから、そんな可愛い私でいることができない場所なんて要らない。

私はそう堅く決意し、すぐに編入試験を受け転入した。
大好きな人たちがいる。神山高校へ。

…でも、まだ怖い。
私は小学校の途中で外国…イギリスに行くこととなり幼馴染達とも別れることとなった。
まぁ、一応中学三年の終わり頃、という微妙な時期に日本の中学に入ることになったけど…
もちろん幼馴染達と連絡は取れていない。

つまり…肝心の幼馴染に全く覚えてもらえていないという可能性があるのだ！！

『はぁ、馬鹿したかも。』

「はは、何だよ。あ、もしかして兄ちゃんの言う通り女子校にしなかったの後悔してんのか？」

まぁ、当たり前だよなぁ。なんて自分が勝手に言い出したことに勝手に賛同している兄。
…馬鹿なんじゃないだろうか。

『お兄ちゃん何言ってんの、私は幼馴染に会うために神高に来たんだよ？そっちに行くわけないでしょ。』

「だからこそだろ！お前の幼馴染、片方は男だろ！？あのー、あー、駄目だ名前が出てこん。」

兄は結局名前が出てこなかったのか、ともかく！と話を続ける。

「いいか？もし相手がお前の事覚えて無かった時は兄ちゃんに言えよ？ぶん殴ってやるから！」

『…！……お兄ちゃん…。』

『…何で、分かんの？……キモ。』

「くｯ、…我が妹ながら手厳しい…。」

お兄ちゃんはそう言いながら左手で涙を拭くともう一度ハンドルを持ち直す。
そして神高の前で止まると着いたぞ、と言う。

「…ま、お前の事だ。何とかなる。」

お兄ちゃんはそう言い微笑むと私の頭を撫でた。
私は少し恥ずかしくなりながらもそっぽを向きじゃあね、とだけいい車から降りた。

『…あと送ってくれてありがと。』

「…ｯｯ、A〜！！！」

『…全く、』

私は小さくため息をつくと少しだけ口角を上げ職員室へと向かった。
…あの子と同じクラスでありますよーに。
そう願いながら。

ーー

Aちゃんの幼馴染は一年と二年で二人います。
ここまで言ったら大体の人が分かるのではないでしょうか？

いやー、片方は私のガチ推しなんですよね〜。
わかってくれます？ツンデレ最高！！

ついでに言っとくとAちゃんはお兄ちゃんにだけツンデレです。
何故かって？シスコンでちょいウザだからです。