救世主 ページ8
テニス部一行は来た道をひたすら走って戻っていた
切原「近道は無いんすか！」
仁王「生憎回り道しかないぜよ！」
ブン太「外明るくなってきちまった！」
いつの間にか空は白み始め、周りが見渡せるようになっていた
向日「山道じゃなけりゃ、もっと早く走れるのによ！」
ジャッカル「まだ間に合うのか？」
真田「間に合わせる！」
跡部「お前ら、とにかく走れ！」
幸村「...」
梨花『急いだ方がいい。』
跡部『アーン？』
梨花『そろそろじゃないかな。』
幸村『何がだい？』
梨花『お迎え。アメリカに連れて行くって言ってた。そろそろその迎えが来るはず。』
杠葉「うっ...」
私「杠葉さん！」
男達に取り囲まれ杠葉さんは必死で応戦していたが、鳩尾に拳が入りその場に崩れ落ちた
相「っくそ... お前は許さねぇ。」
目を覚ました相模原は男に支えられ、杠葉さんを見下ろす
私「お願いやめて！」
相「手こずらせやがって！」
何度も何度もお腹に蹴りを入れる
私(やめて...)
苦しそうにうずくまる彼女に容赦なく蹴りを入れる
その光景をただ見つめるしかなかった
私「やめて！」
力の限り叫ぶと相模原は蹴るのを止め、こちらを見た
相「なんだ？」
私「あんたと一緒にアメリカに行くから... もうやめて！」
そう言うのを待っていたかのように、不気味なほど口を歪ませ目を開くと、嬉しそうに顔を撫で回した
相「よく言った。いい子だ。もうすぐ迎えが来るから、そしたら一緒に帰ろう。」
杠葉「ダメです...」
杠葉さんは苦しそうな声で相模原の足首を掴み、抵抗した
相「あー、お前は俺を気絶させた罰を与えなきゃいけねぇな。」
凍てつくような目で彼女を見ると、思いっきり蹴り上げた
相「ハハハッ！！！」
部屋の中に相模原の冷徹な笑い声が響き渡る
私「話が違う！」
相「悪い子にはお仕置きしなきゃだろ？」
そう言うと虫の息の杠葉さんに近づいた
私「だめ！」
私は痛みなんて忘れて鎖を必死で引っ張った
私「杠葉さん！」
次に起こる惨劇を想像し、目を瞑って叫ぶ
だが聞こえたのは、相模原の声と地面に倒れる音だった
恐る恐る目を開けると、想像していたものとは違っていた
何が起きたのか理解出来ず、目の前の景色を呆然と見つめる
私「えっ...」
そこには相模原が苦しそうにうずくまり、横たわっていた
相「うぅ... くそっ......」
そして彼の側に立っている人物を見て息を飲んだ
宍戸「弱いもの虐めかよ、ったく激ダサだぜ。」
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かるぴん(プロフ) - とても面白くて一気読みしました！続きがあったら是非読みたいです！ (2021年3月12日 2時) (
レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
Higuma(プロフ) - 終わりですか?? Σ( ´･ω･`) (2020年9月19日 17時) (レス) id: 72c8bd0285 (このIDを非表示/違反報告)
I like choco - 続きはー？ (2020年5月23日 2時) (レス) id: 1b7c1dd1e9 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 実は私は宍戸と長太郎ことが大好きでいろいろ集めているのです。 (2020年3月24日 13時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
雲母(プロフ) - 宍戸さんかっこいいですよね！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年3月23日 21時) (レス) id: e28767f456 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雲母 | 作成日時：2020年3月18日 1時
