一区切り ページ19
父「落ち着いたかな。」
私「はい。」
私はあれからひとしきり涙を流し、ようやく落ち着いた
父「じゃあ、私はそろそろ行くよ。」
私「もう帰られるんですか？」
父「もう少し話したかったんだが、急だったもんで予定がね...」
苦笑いして、頭を掻いた
私「お忙しい中来てくださって、ありがとうございました。はるちゃんの分まで前を向いて生きます。」
父「ああ。きっと春香もそれを望んでるよ。また何かあったら言いなさい。」
私「はい。」
父「って言っても、君には君を気にかけてくれる仲間がいるみたいだが...」
口の端を上げてそう言うと、ドアノブに手をかけた
私「お墓参り行きますね。」
父「待ってるよ。」
最後に優しく笑って出て行った
それから暫くして、みんなが入ってきた
目元を隠すように布団を引き上げる私のベッドに丸井と赤也くんが腰掛ける
私「みんな、ありがとう。」
みんなのおかげで過去にひとつの区切りをつけることが出来た
私「みんなのために今度は私が頑張ろうと思ってたのに、してもらってばっかりだね。」
自嘲混じりの笑顔を向けると、柳さんが頭に手を置いた
柳「フッ、お前が俺たちのために何かしたいように、俺たちもお前のためにしただけだ。」
真田「うむ。お前が無事ならそれで良い。」
本当に敵わないな...
心が温かくなるのを感じる
幸村「ふふ。俺は色々貰ってるけどね。」
仁王「プリッ」
コンコン
杠葉「失礼致します。ランチのご準備が整いました。」
跡部「そうか。下がれ。」
杠葉「失礼致します。」
去り際、杠葉さんが私を見て僅かに微笑んだのが分かった
それを見て私も自然と笑みが溢れた
跡部「お前ら、ランチの時間だ。」
柳生「三神さんは？」
跡部「お前はまだ動かねぇ方が良い。後でメイドに運ばせる。」
私「分かった。」
ブン太「後で特大ケーキ作ってやるから待ってろぃ。」
私「うん。楽しみにしてる。」
切原「俺も食べたいっす！」
丸井と赤也くんは何やら楽しそうに話しながら出て行った
幸村「食べたらすぐ戻るよ。」
私「ふふ、行ってらっしゃい。」
幸村達も出て行き、最後に仁王だけが残った
私「仁王？」
仁王「今更じゃき。」
私「何が？」
仁王「泣いた顔も可愛いぜよ。」
私「はっ⁉」
突然のとんでもない発言に慌てふためく私を不敵な笑みで見つめる
仁王「ククッ、俺もそろそろ行ってくるかの。」
一体全体なんて台詞を残して行くんだと去って行く後ろ姿を睨んだ
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かるぴん(プロフ) - とても面白くて一気読みしました！続きがあったら是非読みたいです！ (2021年3月12日 2時) (
レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
Higuma(プロフ) - 終わりですか?? Σ( ´･ω･`) (2020年9月19日 17時) (レス) id: 72c8bd0285 (このIDを非表示/違反報告)
I like choco - 続きはー？ (2020年5月23日 2時) (レス) id: 1b7c1dd1e9 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 実は私は宍戸と長太郎ことが大好きでいろいろ集めているのです。 (2020年3月24日 13時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
雲母(プロフ) - 宍戸さんかっこいいですよね！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年3月23日 21時) (レス) id: e28767f456 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雲母 | 作成日時：2020年3月18日 1時
