会いたい人 ページ16
私「まっ...て......」
幸村「A！」
ブン太「おい！」
光が弾け、引っ張られるように意識が引き戻される
私「...」
ゆっくりと目蓋をあげると心配そうに見守るみんなの顔があった
私「み...んな...」
切原「A先輩！」
赤也くんは目に涙を滲ませながら、布団の上から抱きついた
真田「やめんか！傷に障ったらどうする！」
柳「弦一郎。気持ちは分かるが、ここは医務室だ。声のボリュームを下げてくれ。」
真田「む。ああ、すまん。」
いつものみんなのやり取りがこんなに心地良いなんて...
私は静かに喜びに浸っていると、幸村が頭を撫でた
幸村「良かった。本当に...」
私「ごめんね。」
幸村の泣きそうな顔を見たのは初めてだった
そんな顔をさせてしまったことに心苦しく思いながらも、何故かとても温かい気持ちにさせてくれた
ジャッカル「全然起きねぇから、このまま眠り続けるんじゃないかって心配したぞ。」
私「そんなに寝てたの？」
柳生「ええ。2日間。」
それを聞いて飛び起きた
私「2日⁉」
ブン太「ああ！こらっ！まだ起きんじゃねぇ！」
私「あ、ああ、ごめん。」
柳「緊張の糸が切れたんだろう。」
私「まさか自分がそんなに眠ってたなんて...」
柳「無理もない。あのようなことをされて精神状態が普通でいられる方が無理な話だろう。」
私「暫く夢に出てきそう...」
あの男を思い出し、苦虫を噛み潰したような顔をする
幸村「さっき、待ってって寝言言ってたけどあれは誰に言ってたんだい？」
私「えっ...」
私(声に出てたんだ...)
最後に見たはるちゃんの笑顔を思い浮かべて、胸がギュッと締め付けられた
ガチャ
すると会話を遮るように何の前触れもなく医務室のドアが開き、仁王と跡部が入ってきた
跡部「アーン？起きてるじゃねーの。」
仁王「目覚めたんか。」
仁王は目を細め、優しく微笑む
パチンッ
手を上げ指を鳴らすと、ノック音と共に執事らしき人が入ってきた
跡部「ここへ案内しろ。」
「かしこまりました。」
跡部はその方に指示を出すと、こちらへ近づく
跡部「目覚めたばかりで悪いが、お前に会わせたい人がいる。」
私「会わせたい人？」
誰だろうと首を傾げると、仁王が口を開いた
仁王「きっと、おまんが会いたい人じゃ。」
私「私が？」
ますます分からず、顎に手を当て考えているとノック音が鳴った
「お連れ致しました。」
そして先程の執事の後ろから入ってきた人を見て、言葉を失った
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かるぴん(プロフ) - とても面白くて一気読みしました！続きがあったら是非読みたいです！ (2021年3月12日 2時) (
レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
Higuma(プロフ) - 終わりですか?? Σ( ´･ω･`) (2020年9月19日 17時) (レス) id: 72c8bd0285 (このIDを非表示/違反報告)
I like choco - 続きはー？ (2020年5月23日 2時) (レス) id: 1b7c1dd1e9 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 実は私は宍戸と長太郎ことが大好きでいろいろ集めているのです。 (2020年3月24日 13時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
雲母(プロフ) - 宍戸さんかっこいいですよね！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年3月23日 21時) (レス) id: e28767f456 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雲母 | 作成日時：2020年3月18日 1時
