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『お名前は?』

JN「ソクジン。見ての通り魔人だよ」



綺麗な魔人はソクジンと名乗った。

黒髪に紅く染まった瞳が映えている。



『どうして怪我を?』

JN「……逃げたんだ。」

『逃げた?』

JN「うん。魔王城から」

『あそこから?!どうして…』

JN「ふふ、いろいろあったんだよ。
逃げてる途中で油断してたら、ドラゴンと戦闘になって怪我しちゃった」



ドラゴンと戦ってここまで来れる怪我で済むのか…

もしかして、この人相当強い??



『お強いんですね』

JN「あなたも強いでしょ?」

『いや〜、こんなとこで薬師やってるんですよ?』

JN「魔力量が他の人間より桁違いじゃないか。
見ればわかるよ」



そうか、魔人だもんね

でもおかしいな



『私、魔力が平均に見えるように隠してたんですけどね〜』

JN「僕には通用しないよ。魔王だもん」

『魔王か〜、そりゃ通用…し………え?』

JN「魔王ソクジン。これが本当の僕だよ」

『まままままままま魔王?!………え、なんでお城から逃げたんです?』

JN「いろいろあったの〜」

『は、はぁ…』

JN「怖い?」



魔王と聞いて、驚いた。

魔力が全然感じられなくて、

ただの魔人だと思ってたから。



『正直、怖いです。』

JN「ふふ、正直者は嫌いじゃないよ。
さ、僕は帰るよ。」

『え?』

JN「傷、治してくれてありがとう。」

『でも、逃げてきたんですよね?』

JN「うん。でも無理みたい。もうすぐ使いが来るよ」



ソクジンさんが言った瞬間、

店の扉が開く音がした。



?「魔王様、お迎えにあがりました。」

JN「それじゃ、またね」

『あ…』



手の甲にキスをして、

そのまま姿を消したソクジンさん。



『手…』



呆気に取られた私の手の甲には

何かのマークが浮かんでいた。

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Kira(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます!励みになります。頑張ります! (2021年2月24日 18時) (レス) id: 8a6f8cf0e7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 楽しく読ませて頂いてます。ソクジンさんが謎多き存在で気になって仕方ありません。これから先も楽しみです! (2021年2月24日 9時) (レス) id: 61ad699180 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kira | 作成日時:2021年1月31日 17時

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