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『師匠、お久しぶりです』

PD「よく来たね」



シヒョク師匠。

我が弟テヒョンの名前を1年も覚えられなかった人。

宮廷専属医師という立場にいながら、

平民貴族分け隔てなく接し、治療してくれる

偉大な師匠。



『師匠、私、今日1人の魔族を助けたんです。』

PD「お、おぉ。すごいじゃないか」

『毒を盛られたんです。
変身魔法をつかって、成りすました医者から。』

PD「こりゃまたタチの悪いやつだね」

『でも、私でも気づいたのに、
その人が気づかないなんて有り得ないんです。』

PD「………それほど魔術に長けた人なのかい?」

『私より、強いです。絶対に。』

PD「そりゃおかしな人だね?
まるで自ら死にに行ってるようだ。」



にこやかな顔から真剣な表情になった師匠を見て、

酷く心臓が暴れた。



『その人は、私に婚約を申し出て来た人なんです。』

PD「変な男だね?」

『変な人なんです。
だからこそ、そんな事をする意味がわかんなくて…』

PD「Aは以前から、
人のことで悩める子だったね。」

『え?』

PD「その人が好きなんだろう?」



何かが込み上げてくる感じがする。



PD「これはお守り。
お店の入口にでも下げときなさい」

『ありがとうございます。』



不安な気持ちが和らいで

意識がはっきりとした。

お店に戻ってから、

早速入口にお守りを下げた。

どこか見た事のあるそのお守りは、

静かに揺れて優しく光った。

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Kira(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます!励みになります。頑張ります! (2021年2月24日 18時) (レス) id: 8a6f8cf0e7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 楽しく読ませて頂いてます。ソクジンさんが謎多き存在で気になって仕方ありません。これから先も楽しみです! (2021年2月24日 9時) (レス) id: 61ad699180 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kira | 作成日時:2021年1月31日 17時

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