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その日は、
酷く懐かしい夢を見た。
お父さんとお母さんが笑っている。
テヒョンはお母さんに抱かれ、
私はお父さんと手を繋いで、
みんなでお散歩をしている夢。
この道、知ってる。
ちゃんと覚えてる。
懐かしいな……
・
『お父さん、久しぶり』
「A!元気にしてたか?」
『うん!もちろんだよ。』
お店を休んで、実家に帰った。
馬車で5時間程のところにある小さな村は、
村を出る前と変わらず、自然の綺麗な場所だった。
「どうしたんだい?急に帰ってくるなんて」
『お父さん、おじいちゃんは王子だったの?』
「………何の話だい?」
『エルフの国の、第2王子だったの?』
「どうしてそれを……」
『最近仲良くなった人が教えてくれたの。
私たちは王族の家系なの?』
「………そうだよ。でもそれを知ってどうするんだい」
『何もしないよ。どうして黙ってたんだろうって思っただけなの。』
「いつかは話そうと思ってたんだ。
ごめんね?伝えるのが遅れてしまって。」
『平気よ。知れただけで満足!』
「ふふ、そうかい。今日は泊まってくのか?」
『うん!私ね、ハンバーグがいい』
「おいおい、もしかしたら娘の手料理を食べれると思ったのに…」
『私はお父さんの手料理食べたかったの〜』
「はは!可愛い娘の頼みなら仕方ないな」
少し老けたお父さんは、
人間よりも若々しく、
相変わらず元気にやっているようだった。
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Kira(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます!励みになります。頑張ります! (2021年2月24日 18時) (レス) id: 8a6f8cf0e7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 楽しく読ませて頂いてます。ソクジンさんが謎多き存在で気になって仕方ありません。これから先も楽しみです! (2021年2月24日 9時) (レス) id: 61ad699180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kira | 作成日時:2021年1月31日 17時