Karte7 ページ10
Your side
数分前とはうって変わって、すぐ近くで響く母の声。
母「何で先生と帰ってくる訳?
また私たちの悪口言ってたのかしら。」
「別に何も言ってないよ…
今日は体調悪かったからたまたま送ってもらっただけ」
母「体調悪いなんていつものことじゃない。
どうせあの先生に惚れでもしたんでしょ。」
「先生はそういうのじゃないから。」
母の発言1つ1つがイライラして
急いで自分の部屋へ逃げるように帰った。
"先生はそういうのじゃないから"
咄嗟に吐いた嘘だった。
モトキ先生を馬鹿にされたような気がしてそう言ったけど
実際、惚れてないかと問われたら、嘘だ。
気付いた時にはもうこの恋に落ちていた。
好きになっちゃいけない。
そう思っても、先生は私を甘やかすから
どんどん魅力に惹かれていってしまう。
教師を好きになった、なんて言ったら
家族はまた、いや更に、私を見下す。
「もし…先生と結ばれることができたら…」
少しは楽になれるのかな?
この家から出て行けるのかな?
あの家族と絶縁できるのかな?
―――先生は私を受け入れてくれるのかな?―――
淡い期待が胸に押し寄せる。
期待なんかしちゃいけないんだろうけど。
微かな望みくらい、持っていてもいいよね?
「……大好きだよ……先生…っ」
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みちくさ(プロフ) - 更新嬉しい (2019年1月7日 14時) (レス) id: 0092df8a79 (このIDを非表示/違反報告)
誰かさん - とっても面白いです!更新頑張ってください! (2018年9月25日 20時) (レス) id: 8e8bb61906 (このIDを非表示/違反報告)
とびじゃす#(プロフ) - きなこもちさん» 存ず!モトキイケメン! (2018年9月19日 18時) (レス) id: 7955539d5f (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち - ヒャードキドキする(>_<)カッコイイ〜 ←カタカナ多! (2018年9月19日 18時) (レス) id: 717b23c46c (このIDを非表示/違反報告)
とびじゃす#(プロフ) - 流莉彩さん» うぉ、いーなー。 (2018年9月16日 17時) (レス) id: 7955539d5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:來琉 | 作成日時:2018年2月17日 21時