保健室のモトキ先生

☆番外編☆ 悪戯 ページ20

本編の設定が逆のお話です。

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放課後、保健室のドアが開く。

『先生…頭痛い………ベッド貸して…』

「もう放課後でしょ、大人しく帰んなさい？」

『やだ。帰る気力ない』

「はぁ……10分ね。」

『先生やっさしー』

ひょいっとベッドに飛び乗る。
仮病だとは分かってるけど、どうしても甘やかしてしまう。
実際身体が弱いのは本当だから。

「せめてカーテンは閉めなよ」

『先生の仕事してるとこ見てたい』

何でこうも恥ずかしい事をサラッと言うのか。
男子高校生は分からん。

「……好きなだけ見てれば」

『先生照れてる、可愛い』

「大人を馬鹿にしないの。」

『はいはいすいまs……っ』

急に声が途切れる。
デスクからはベッドの中までは見えないから
モトキ君に何が起こったのか分からない。
焦ってベッドまで行くと頭を押さえるモトキ君。

「も、とき君、大丈夫…っ？」

『心配してくれた？』

パッと顔を上げて小悪魔のように笑う。
心配して損したとはまさにこのこと。

「あんたねぇ……」

『いいじゃんたまには』

「ちょっ……！」

腕をくいっと引っ張られベッド引き摺り込まれる。
目の前の5cmに彼の顔。

『先生顔赤いよ？何想像したの？』

「からかってるでしょ……」

『うん、からかってる笑
先生の可愛い所見れたから帰るね』

時計をチラッと見て、じゃね〜♪と言って帰った。
あんな若造に弄ばれた……。ちくしょう……。
次来たら反撃してやろう、うん。必ず。

☆番外編☆ 仕返し→←小話。

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