令和の記憶が戻ったら夢小説の悪役でもう追放されてた【鬼滅の刃】 (ページ5)

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｢それは、、いや、わかった。持っていくといい｣

『ありがとうございます』

｢ただ、条件がある｣

『はい。なんでしょうか』

｢月に1度、私に手紙を出してくれないか。現状報告がほしくてね。｣

『わかりました』

鴉？ねえ鴉なの？？？
かあかあ言うやつ？
かもんぬかもんぬ
鬼滅ファンの憧れやろ鴉

｢この子に渡すといい｣

にゃーん

『猫……』

猫、だよなこいつ
猫、ですよなこいつ
うそやん。
え、善逸だってまだ鳥だったよ？
哺乳類きたよ
まあでも

『かわいい……』

黒色の毛が生えていて
目はなんとオッドアイ！！
黄と青！
やば、可愛すぎ
元々猫飼ってたからなあ
元気にしてるか、たま
やばい頬が緩む
めっちゃ好みの猫なんだけど

『名前は……䴇(れい)！！』

｢……君のそんな幸せそうな顔は初めてだよ｣

『え？』

｢香月Aはね、全部作り笑いだった｣

お館様が遠くを眺めて懐かしそうに、でも少し悲しそうに話す

｢少なくとも私にはそう見えた。彼女は、いつもどこか無理をしていた。何度か理由を聞いたが何も教えてくれなくてね。力になれなかった｣

『……』

香月Aも辛い思いをしてたのかな
まあそうでも無いと鬼殺隊入らないか……

｢実を言うと、彼女の過去も知らないんだ｣

『え』

だってお館様は隊士全員の友人関係やらなんやら覚えてたんじゃ…

｢彼女が何も話さなくてね、家族関係も友人関係も何も知らなかった。だからアヤメに嫌がらせをしたって聞いた時にまず初めになんでと思ったよ。私が知る限りAはすごくいい子だった。でも、やっぱりどこか無理をしていたな｣

『そう、なんですか』

お館様にも話さないなんて
少し、香月Aが哀れに思えてきた

｢さて、長話しすぎたね。そろそろお開きにしようか。日輪刀は持って行っていいよ。月に1度の報告も忘れずにね｣

『本当に、ありがとうございました』

深々と頭を下げる
本当に素晴らしい人だ
こんな人の元にいられたなんて香月Aも幸せだっただろうな

最後にもう一度頭を下げて障子を閉める

パタンっ

ここからが私の再スタートだ
元々高3だったし若返った気分

強く、なろう