Come back、僕らの青春 ページ20
俺とAが恋人となって数日。
毎朝Aの家の前で待って、自転車で登校。手をつないで、なんてことはなく揃って教室へ。昼も一緒に食べて、方向の違うスタジオへそれぞれ帰って行く。
恋人感、ほぼゼロである。
・・・そうだというのに、目の前の光景は一体なんだというのだろう。
『Henry!! I didn't know you back Korea!!!』
(ヘンリー！！韓国戻ってきたなんて知らなかった！)
『Oh my cuteness girl!!』
(あーもう僕の可愛い子！！)
久しぶりに共有できる時間ができて、家くる？なんて言われたら行くしかない。お兄ちゃんが会いたがってた、なんて嬉しい言葉まで追加されて←
そしたらこのザマだ。
英語でペラペラと・・・しかもマイ、マイガールだって？！←
『ジョンイナ、心配すんな。』
『あ、ヒョン。』
『ヘンリーはただの友達。ちょっとヘンリーが欧米よりなだけだ。』
ちょっとジョンイナ、と呼ぶ声がして、そっちをみたらAがこっちに来てと手を振った。
『ジョンイナ、この人ヘンリーっていうの。アンバーとクリスオッパのいとこ。ヘンリー、こっちはジョンイン。えーっと、あの、』
『彼氏です。』
あ、言っちゃった。
口を開かずにコクコクと首を動かし続けるAに向けて、ヘンリー、と呼ばれた男はパアッと満開の笑顔を見せた。
『wow！！A本当に？！ヒョンがよく許したね！！ジョンイン君初めまして、僕はヘンリー。よろしく！』
『ヘンリーお前なぁ・・・』
ヒチョルヒョンが呆れる中、満面の笑みで握手を(ほぼ無理矢理)してきたヘンリーという男。
・・・うむ、野放しにはしておけん。←
『あ！チョウミヒョン下に来るんだった！じゃあね、ヒョン、A、ジョンイン君！！』
・・・情報修正。野放しでも大丈夫そう。
じゃね！なんて飛び出ていった嵐。家は静かな空間を取り戻す。
『ミーミグーグもいるのかぁ。会いたいなぁ。』
『チョウミはお前の執事みたいなもんだからな。』
『それ、ミーミグーグにとっても失礼。』
チョウミ、なんて聞きなれない名前も出てきて、もうヒチョル軍団に四方八方包囲されているような気分になる。
気づけばこの家にも慣れてきた。
俺が急に来ても、怒らないでおー入れ入れ、なんて言うヒョン。
でも、まだしたこともないことが一つ、ある。
Aの部屋に足を踏み入れたことがない。
あの文化祭の日も、ヒチョルヒョンの部屋で寝たし。
嗚呼、神様今日こそは。
俺に自由を下さい。
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@KI(プロフ) - こなつさん» コメントありがとうございます^ ^ 私だったら発狂ですね・・・笑 ヒ様お兄ちゃんだと、簡単には彼氏は作れなさそうですね笑 これからもよろしくお願いします。 (2015年5月27日 21時) (
レス) id: 312749a64a (このIDを非表示/違反報告)
こなつ(プロフ) - 初めましてm(__)m豪華過ぎる人達に囲まれて主人公ちゃんはホントに幸せ者ですね！ヒ様が兄とか…憧れます(^O^)続編待ってます!! (2015年5月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 7e8c6396b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@KI | 作成日時：2015年3月31日 22時
