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この家の子になって数ヶ月が過ぎた。
ヒョン達とも仲良くなって、Aと仲良しのアンバーとも仲良く、はなった。
『テミン、晩御飯だよ。』
『わかった。』
Aが呼びにきて、一緒に階段を降りる。
最近、僕が笑うようになったって、みんな言う。僕には、まだその感覚がない。
でも確かに変わってきた、そう思いだしたのは、最初に言い出したAのお陰かも。
『ヒチョル、A、テミン、聞いてちょうだい。
私ね、日本に行くことになったの。』
『は？』
『『え？』』
晩御飯中に、箸を置いて話し出した母さん。
聞けば、研究員として引き抜かれたようだ。おめでとう、そういうヒョンとは対照的に、Aは泣きそうだった。
『テミナ・・・。』
あとはもう寝るだけのタイミング。
ノックの後のAの声。消えそうな声で、枕を持ってきたAが言いたいことはなんとなくわかった。
『一緒に寝よ・・・。』
『いいよ。』
枕を並べて、2人で肩を並べる。
『テミナは、どこにもいかないよね？』
『僕に、行く場所があると思うの？』
『・・・。』
『今の僕には、ここしかないよ。』
この日は、狭いベッドにただぎゅうぎゅうのまま寝た。ヒチョルヒョンは、僕らをやさしい笑顔で見つめるだけで、何も言わなかった。
これが、俺ら双子の関係。
『ヒョン。』
『なんだ。』
『俺って、いつから俺って言い出したんだっけ。』
『金髪にしたとき。』
迷わずに答えたヒョンに、あーそうだったな、と記憶が浮かぶ。
『どうした、いきなり。』
『いや、失恋記念にいろいろ思い出してて。』
『辛いか。』
『辛いけど、辛くない。』
そっか。ヒチョルヒョンは微笑む。
もうジョンインとAは晴れて恋人同士だろう。
俺は、本当にキム家の子になったときからもうAへの想いを捨てなければならないのに。
今日のは、ちょっと一線を越えてしまったかな。
『テミナ。』
『何、ヒョン。』
『俺はお前が、誰よりもかっこいいと思ってる。
お前よりかっこいいやつ、そうそういねーよ。
だから、胸張れよ。
見守るって、決めたなら。』
『・・・ありがと、ヒョン。』
ヒョンは片手で俺の頭を撫でると、さーパーティーの準備やるぞーー！と笑った。俺もつられて笑った。
彼氏の称号は、得られなかった。
でも、双子として、見守る権利は手に入れた。
(この後のパーティーが散々だったのは、多分もう周知の事実だろう。ヒョンのバカ。)
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@KI(プロフ) - こなつさん» コメントありがとうございます^ ^ 私だったら発狂ですね・・・笑 ヒ様お兄ちゃんだと、簡単には彼氏は作れなさそうですね笑 これからもよろしくお願いします。 (2015年5月27日 21時) (
レス) id: 312749a64a (このIDを非表示/違反報告)
こなつ(プロフ) - 初めましてm(__)m豪華過ぎる人達に囲まれて主人公ちゃんはホントに幸せ者ですね！ヒ様が兄とか…憧れます(^O^)続編待ってます!! (2015年5月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 7e8c6396b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@KI | 作成日時：2015年3月31日 22時
