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廉「…………なんで？なんでそんなアザだらけなん…」
廉くんは動揺が隠せないとでも言うように、瞳を泳がせ髪を掻きむしる。
廉「…………ごめん、こんなつもりやなかったんやけど…。俺からは何も聞かんようにしよ思ってたんやけど…」
『…………っ』
廉「………そんな傷見てしもたら、ほっとけへんよ」
見られてしまったら……もう全部話すしかないのかもしれない。それが…正解なのかもしれない。
廉「………アイツにやられたん…？」
『………アイツって…』
廉「………平野紫耀。」
『…………っ…』
その名前を出されて、なぜか声がうまく出せなくて。私はぎこちなく首を縦に振った。
廉「…………なんで…なんでもっと早く助けてって言ってくれんかったん!?このアザなんて最近できたやつばっかやあらへんやろ…!?」
必死に私に訴える廉くんの瞳には、涙が溜まっている。そのくらい、私のことを心配してくれる人がいることに私も泣きそうになった。
『…………っ…助けてって…言いたかった。もっと早く言いたかった…』
廉「……………うん…」
『…………でも…言えなかった！私、廉くんが最後に紫耀の家に来てから…ずっと監 禁されてたの…』
だんだん涙声になっていく自分に、勝手に悲しくなっていって。辛いことを話そうとすればするほど涙が止まらなくなった。
『……外にも出れなくて、連絡もできなくて、家でもロープに繋がれてて……』
廉「………うそやろ…」
『……………この手首の傷が…ロープで縛られてた痕。他の傷は…紫耀に暴力振るわれて……っ…それで…』
腕にできた傷を見つめながら、どうにか話しきろうと頑張っていた私を
“もうわかった。わかったから、話すのやめていいよ。”
とでも言うかのように、廉くんが抱き締めてくる。
廉「…………ごめんっ…、もっと早く助けに行ってやれんくて…」
''ごめん"
なんて、廉くんが謝る必要なんかないのに。それでも謝り続ける廉くんの背中に腕を回した。
雷の音も、風の音も、雨の音も………
ドキドキし過ぎている心臓の音も、全部全部聞こえない、2人だけの世界になる。
廉くんという存在がこんなにも私にとって大きな存在で………
紫耀という彼氏は、紛れもなく束縛彼氏だったんだって、やっと気づけた。
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スマイル(プロフ) - みさん» たくさん感想書いてくださり、ありがとうございます！廉くん派だったのですね…。でも、紫耀くんの愛の形も理解してくださったようでよかったです。占ツクは、もう1作品書いてから少し離れようと思っていますが、他の所で書く予定はありません！ (2021年7月13日 22時) (
レス) id: a3637b3af2 (このIDを非表示/違反報告)
み - 紫耀くんの深すぎる愛に、こういう愛の形もありなのかなと思いました。一方で廉くんの愛の形は優しくて純粋なものなのでそこも対比させてるのでしょうか。占ツクを離れてしまうのはすごく寂しいです。他の所で書いたりするのですか？もっとお話したいです。。 (2021年7月5日 21時) (レス) id: e5775862a0 (このIDを非表示/違反報告)
み - 完結お疲れ様でした！廉くん派だったので少し悲しいですが、主人公ちゃんが紫耀くんを選んだのも罪悪感からだけじゃなくてちゃんと愛があるからなのかなと思いました。仕組んだものだったというのは軽く鳥肌立ちました笑 題名とも繋がってなるほどなあと。 (2021年7月5日 21時) (レス) id: e5775862a0 (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - みあさん» 大好きな作品と言っていただけて、嬉しいです！完結までお楽しみに！ (2021年7月4日 13時) (レス) id: a3637b3af2 (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - みさん» 1番大好きな作品になれて凄く嬉しいです！廉くんを選ぶのか、、？どうなるのでしょうか？完結をお楽しみに！ (2021年7月4日 13時) (レス) id: a3637b3af2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スマイル
| 作成日時：2021年4月30日 17時
