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紫耀がどんどん私の足を開かせていくから、穿いていたスカートがビリッと音を立てて破れた。
『………紫耀…っ…』
足を開かせたまま、一点を見つめる彼の瞳。
その鋭い視線は私の秘部に向けられていて、怖いはずなのに……
下半身がそわそわしてくる。
紫耀「……興奮してんの?」
冷たく吐かれた言葉と共に、ニヤッと上がる彼の口角。
紫耀はスカートの中に手を入れ、無理やり下着を剥ぎ取った。
『………ねっ…恥ずかしい…』
紫耀「………。」
『…………そんな見ないでっ…』
涙声の震えた私の声が、ピリつく部屋に響き渡る。
何も覆い隠すものがなくなった私の下半身を、紫耀は無表情で見続けていて。
彼の力の強さのせいで、足を閉じることさえも出来なくて。
彼の視線だけで………下半身が言うことを聞いてくれなくなりそうになる。
心拍数がどんどん上がっていく。
そして、スーッと彼の指が私の太股をなぞったとき…
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紫耀「………ねぇ、ソファー汚さないでほしいんだけど」
『………っ…ごめんなさい…』
自分を抑えることができなかった。
すると、そんな私に呆れたのか
足から紫耀の手が離れた。
足を閉じることさえもできない私は、誰にも見せられないくらいはしたない格好で、ぐちゃぐちゃな顔になっているに違いない。
紫耀「………どう?」
『…………どうって……?』
紫耀「………嫌な気分になった?」
紫耀の手が、私の頬に触れる。
その瞬間、無意識に後ろへ避けた私の体。
紫耀「………こんなんでそんなに泣かれると困るんだけど」
『…………っ…』
紫耀「……………まだまだお仕置きは始まったばっかりなんだから」
どこまでも上がりそうな彼の口角と
一切の光もない彼の瞳と
暖かみのない彼のハスキーボイスに
私の瞳から、最後の涙が溢れ落ちた。
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スマイル(プロフ) - みさん» たくさん感想書いてくださり、ありがとうございます!廉くん派だったのですね…。でも、紫耀くんの愛の形も理解してくださったようでよかったです。占ツクは、もう1作品書いてから少し離れようと思っていますが、他の所で書く予定はありません! (2021年7月13日 22時) (レス) id: a3637b3af2 (このIDを非表示/違反報告)
み - 紫耀くんの深すぎる愛に、こういう愛の形もありなのかなと思いました。一方で廉くんの愛の形は優しくて純粋なものなのでそこも対比させてるのでしょうか。占ツクを離れてしまうのはすごく寂しいです。他の所で書いたりするのですか?もっとお話したいです。。 (2021年7月5日 21時) (レス) id: e5775862a0 (このIDを非表示/違反報告)
み - 完結お疲れ様でした!廉くん派だったので少し悲しいですが、主人公ちゃんが紫耀くんを選んだのも罪悪感からだけじゃなくてちゃんと愛があるからなのかなと思いました。仕組んだものだったというのは軽く鳥肌立ちました笑 題名とも繋がってなるほどなあと。 (2021年7月5日 21時) (レス) id: e5775862a0 (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - みあさん» 大好きな作品と言っていただけて、嬉しいです!完結までお楽しみに! (2021年7月4日 13時) (レス) id: a3637b3af2 (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - みさん» 1番大好きな作品になれて凄く嬉しいです!廉くんを選ぶのか、、?どうなるのでしょうか?完結をお楽しみに! (2021年7月4日 13時) (レス) id: a3637b3af2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スマイル | 作成日時:2021年4月30日 17時