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廉side
久しぶりに嗅いだ紫耀の匂い。
3年前までは毎日のように通った紫耀の家。
色んな思い出がフラッシュバックしてくる
｢ここでくつろいでてね｣
通された部屋は紫耀の部屋。久しぶりに来た部屋は前となんも変わってなくて、時間が戻った気がした
『廉。ここ何？』
中間とか期末テストの前は紫耀に勉強を教えとった
『今日は何する？』
いつも自分のことはあと回して、俺のしたい事を優先してくれた
でも、1回だけ……紫耀が自らしたい事を言ったことがあった
『廉と行きたいとこがある』
そう言って真夜中にくらい森の中に連れていかれた。
そんときは冬でとっても寒かったけど、紫耀と繋いどった手だけはとっても暖かかった
『これみて』
そう言って見上げた空は、満点の星空で、何もかもか小さく見えるような壮大さ、美しさだった
それ以上にその星を見上げていた紫耀の顔は美しかった
話し方、癖、声、息の仕方でさえも愛おしかった紫耀はもう居ない
分かっとるけど、もう一度会いたい。あって……話したい
俺の目からポロリポロリと涙が零れてゆく
そんときお茶を持ってきてくれたお母さんがドアを開けた
｢廉くん？｣
廉｢すんません。俺……もう泣き止むんで……｣
｢……泣いていいのよ｣
そう言った紫耀のお母さんはとても優しい目をしていた
それから、落ち着いた俺に紫耀のお母さんは手紙を差し出してきた
｢紫耀のね最期の手紙。読みたくないなら読まなくていいけど……貰って欲しいの｣
そう言って俺の手に手紙を押し付けてきた
廉｢ありがとう……ございます｣
そう言って俺は立ち上がり、紫耀の家から飛び出した
3年前、紫耀は俺宛に最期の手紙を書いたことが、嬉しかった……でも、それ以上に辛かった
よぉ分からん感情を抱えて走っていると、俺はあることに気がついた
……今……周りがモノクロにしか見えん。なんもかもが、色を無くしてしまった
海人と出会う前のように……
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たべっこ(プロフ) - れんかいに幸せになってほしいと思ってます。海人くんの一生懸命な所かわいいです！ (2019年10月12日 0時) (
レス) id: 4035f86721 (このIDを非表示/違反報告)
蓮子 - 海ちゃん殺さないでください！！！！！ (2019年10月11日 19時) (レス) id: 150953e7da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽菜 | 作成日時：2019年10月6日 17時
