20話 サウジアラビア戦 ページ22
一通り蹴り終わり、集合棟に戻る。そこには九坂を除いた全員がいた。
「…何、どしたの？」
「九坂が捕まったんだとよ」
鉄角が答える。
「…そうか」
「いずれにしても、九坂にはイナズマジャパンをやめてもらう事になるってよ。さっき船木コーチが話しているのを聞いたんだ」
「仕方ないだろうね。今回は大事に至らなかったけど、次はどうなるかわからない。また問題を起こしてイナズマジャパンがFFIを辞退なんて事になったら目も当てられないから」
皆帆が言う。流石の考察やな。
「ダメたよ、そんなの！」
松風が言う。
「俺、船木コーチに九坂をやめさせないでくれって頼んでくる！」
「おいo」
「その必要はない」
俺に被せてくんなこの白髭がぁ！
「九坂にはこのままチームに留まってもらう。以上だ」
以上だってお前の口癖なの？
「これは…予想外の判断ですね」
「…普通に考えたらそうだろうな」
試合当日。
試合開始前、監督はこう言った。
「この試合、九坂にはスタメンで出てもらう」
いやいつもスタメンだろ
まーたベンチかよ、いい加減にしてくれ
と言おうと思ったが、瞬木と剣城、どちらも必殺技があるのにそれがない俺を出す訳にもいかないもんなぁ。
神童は、また低いポジションを取っている。まだ井吹の事が信用ならないのか？
キックオフの笛がスタジアムに鳴り響く。
いや瞬木、取られるの早すぎだろ！
てかなんか相手全員で砂嵐を起こしてるんだけど！？ここって芝じゃないの！？
あっという間に相手はゴール前。早すぎだろ。
名前はサイード？だっけか。
「オイルラッシュ！」
地面を叩き割る。黒い液体が地面から勢いよく出てきた。いや今回の試合色々と謎すぎる。
黒く塗られたボールを蹴る技か。汚い
井吹が吹き飛ばされる。ほんとこの世界の選手のシュートってさ、相手のキーパー吹っ飛ばす事多いよね。
…正直、ベンチから解説してるだけだとつまらないよな。でも試合に出てない今、やる事ないし…
イナズマジャパンの攻撃。
松風から瞬木にボールが渡る。
「パルクール、アタック！」
「ドライ、ブロー！」
瞬木のシュートは、惜しくも焼け落ちてしまう。いやボール焼いたら次どうやってプレーすんだよ
どこからか出てきたボールがサイードに渡ろうとした時に神童がカット。DFの位置にいたのは正解だな。
神童から野咲にロングパス。綺麗なトラップだ、俺には絶対できないだろうな。
字数足りねぇ！ので次いきます！
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作者名：名無 | 作成日時：2020年1月30日 21時
