19話 雷門戦 ページ21
前半は、九坂のミスが目立った。トラップミスやらパスミスやら…俺みたいやな。
見てられないくらい悲惨だった。
「「ファイアトルネード、ダブルドライブッ！」」
強烈なシュートが雷門ゴールを襲う。
「ゴッドハンド、エェックス！」
あの必殺技を止めた…だと…？
「サイド、ワインダー！」
雷門のフォワードの必殺技が決まる。ボールの蹴り方エグいな。蛇が出てきたし。
「ワイルドッ、ダンクゥ！」
なんとかセーブできた。危ねえ。
「皇帝ペンギンッ…」
「「2号！！」」
ボールと一緒にペンギンが井吹を襲う。
「ワイルドダンク！」
なんとかこれもセーブ。てかあれを止めるとかすごいな。
後半は俺が九坂に代わって出場した。
「ザ・ミ↑ス↓ト」
俺の周りが霧で囲まれる。気がついたらボールがなくなってた。いやそれフィールド全体にされたら無理ゲーじゃね？
ゴール前でボールを受ける。よっしゃ、これd
「ハンターズ、ネットォ！」
うおなんか引っかかった！
「ダッシュ、トレイィン！シュポーーーー！」
「ごへぇ！」
強烈すぎるタックル。当たった部分が痛すぎる。
いや何そのコンビプレー？俺の動き止めて奪い取るとか、えげつないな…
松風からどフリーでボールを受ける。今度こそっ…！
「おらあ！」
俺のノーマルシュートがゴールに向かって飛んでいく。
「バーニング、キャッチィ！」
炎を纏った手が、ボールをがっちりキャッチした。このブロッコリーが…！
俺の活躍は、このシュート1本だけだった。あのブロッコリーが強かった。1点も取れず、引き分けに終わった。
試合は終わった。久しぶりに出たからなのか、試合がすごく早く感じた。体中が痛え。
「今日はこれで解散だ。みんな明日の練習に備えて、ゆっくり休んでね」
「お疲れ様でしたー！」
どうした瞬木。テンション高いな
次の日。
準々決勝の相手が決まった。サウジアラビア代表、『シャムシール』だ」
「個人技はもちろん、集団となって一気に襲いかかるそのスピードと破壊力はアジアでも一、二を争う強豪。敵の弱点を執拗に攻めて逃がさないプレイスタイル故に『アラビアの獅子』と恐れられている…」
「今日はこれで解散、あとは自由行動だ。明日からサウジアラビア戦へ向けての最後の調整を行う。以上だ」
なんか皆ざわついてる。皆今日の休みをどう活かすか考えてるようだ。
俺は…シュート練習一択だな。俺はその後、俺はグラウンドに向かった。
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作者名：名無 | 作成日時：2020年1月30日 21時
