1話 帝国戦前 ページ3
呼ばれた選手は全員、グラウンドの真ん中に整列している。やばい俺も行かんと。てか俺だけ完全私服だし、めっちゃ浮いてるんだが？皆ユニフォームっぽいの着てるし。
「皆さんご覧ください！これが日本の誇る新生イナズマジャパンです！」
お前があのうるさい実況で有名な角間か。日本の誇る代表がこんなんでいいのかよ。
「私がイナズマジャパン専属コーチの船木だ。よろしく頼む」
専属コーチか。本格的だな。
「「「よろしくお願いします！」」」
やべえ言うの忘れてた！俺だけ言ってねえ！
「分かっていると思うが、お前達にはこれより世界を目指してもらう事になる」
黒岩が言う。いや人選おかしいだろ。なんで俺入ってんの？
「世界を目指す…」
「ふふ…面白い」
なんだこのいかにも上手そうな面してる奴らは！？
「まずは新生イナズマジャパンの力をここで見せてもらうとしよう…早速だがこれよりエキシビションマッチを行う！」
は？急すぎんだろ。他の奴らも驚いてるし。
「ええーっ！これからですか！？」
「…いきなりだな」
「…だが、これでこの9人の実力を知ることができる」
驚いてる奴二人と、冷静な奴一人。てか雷門中の3人がまさか同じチームとは…光栄だ。名前は一応知っている。なんちゃらロードの試合見てたし。
「試合開始は10分後だ。ユニフォームに着替えてここに集合しろ」
いやせめてウォームアップの時間をくれ。
「「「はい！」」」
「…はい(小声)」
そうして俺らはロッカールームに入った。
「これがイナズマジャパンのユニフォーム…！」
松風？だっけな、が言う。見た目でわかる、とっても明るい奴だ。
「俺達…日本代表になったんだ…！」
俺はすぐにドロップアウトしそうだけどな。まあ俺一人おらんくてもいけるやろ、もしそうなったら頑張れ。
その後、雷門の3人が何か話していたが、着替えに専念した。
結局、誰とも話さずに試合に臨む事になった。…大丈夫かコレ。
「さあ、これより新生イナズマジャパンの誕生を記念してエキシビションマッチが行われます！日本を代表する選手達のデビュー戦となるこの試合！その映えある相手はー！？」
王将が言い終えた後、なんかでけー船が出てきた。「帝」と旗に書かれている。…あっ。
「なんと！サッカー名門校、帝国学園です！」
その船から選手達が降りてくる。
「見せてみろ！新しいイナズマジャパンの力を！」
鬼道さん居たのか。じゃあ見せてやるよ、俺達の力。
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作者名：名無 | 作成日時：2020年1月30日 21時
