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そのご。 ページ5
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「A、大丈夫か！？」
気が抜けて床に座り込んだら、廉がすっ飛んできた。いつも余裕そうな顔は焦っていて、額には汗が浮かんでいた。
「大丈…」
「おい、あんま近づくなよ」
最後まで言い切る前に、不機嫌そうな顔をしたお兄ちゃんに引き剥がされた。その後、大きいお兄ちゃんの体に包まれる。
「ちょっ…」
「あっ、ごめんのんちゃん」
さっきとは違ったにやにやとした薄ら笑いを浮かべた廉にしっしっと追い払う仕草をするお兄ちゃん。
まるで長年付き添ってきた友人みたいな態度に、思わず首をかしげた。
「あっれ、いつの間に知り合いになってるん！？」
「「ついさっき」」
どうやら、私を探している時に知り合ったらしい。
いや、仲良くなるの早すぎだから！！
「そうなん。あ、あの、…ありがとう」
助けてもらったことを思い出してそうつぶやくと、2人して嬉しそうな顔をしていて。
むしろこの2人の方が兄弟らしいと思い笑ってしまった。
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作者名：いずみ | 作成日時：2014年12月25日 20時
