金田一少年の殺人 ページ2
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———橘五柳バースデーイベント
「うわぁ…凄い…」
目の前に広がるは広い会場と美味しそうな食べ物たち。今回叔父さんに「仕事で行けないから行ってきたらどうですか？暗号ゲームもあるらしいですし。」と言われ橘五柳さんのイベントに。
竜「あれ、名前先輩？！今日用事じゃ…」
「竜太くん！あ、用事がこのイベントで…」
だったら一緒に来ればよかったねーなんて笑い合う。竜太くんたちは剣持さんの知り合いの記者さんのツテで参加したらしい。
剣持さんとお話ししていたのが音原出版ライターのいつき陽介さん
この方が剣持さんに暗号ゲームの協力をお願いしたらしい。
橘五柳さんの作品は全てヒットする為、今回の新作も業界の人たちがこぞって狙っているらしい。
いつきさんの元には飛躍社社長の大村さん、フリー編集者の野中さん、神田川出版の時任さんそして…
都「東央テレビディレクターの都築と申します。」
い「都築くん、お堅いドキュメンタリー番組ばっか撮ってた君がこの出版レースに参戦かい？」
都「今度の新作は今まで以上の大スクープだと聞いたので。」
皆にこやかに挨拶はするもののどこかギスギスしている感じ…。
い「で、暗号解読の協力な助っ人ってのは？」
剣「あぁ…あれ？…あ、あそこに。」
剣持さんが指差した先には…
「金田一くん…」
ご馳走を頬張りニコニコしている金田一くん。いつきさんには「アレが？」なんて不信感を抱かれてしまった様子。
竜「…あれ、アイドルの桂木優里奈だ…」
時「本当は女優の遠野すみれを呼ぶはずだったのが橘先生の希望で急遽あのグラビアアイドルに変わったとか…？」
若い子が良かったんでしょと吐き捨てる野中さんの横でカメラを回す竜太くん。
「…竜太くん、グラビアアイドルとか好きだったんだ…」
竜「へっ？いや！あの、僕ただテレビっ子で！別にタイプとかそんなんじゃ…！」
剣「何？佐木くんあぁ言う子好みなの？意外だなぁ。」
竜「だから違います！僕は…」
剣持さんと話す竜太くんの声は正直途中から聞こえていない。
…私は桂木さんみたいに可愛くないし？あんな男の子の憧れみたいにはなれないですよーだ！
ふいっと顔をそむければ金田一くんがちょいちょいと呼んでくる。
一「なぁ！これ食ってみ？！こんな美味いもん初めて食った！」
そう言ってスプーンをこちらに向けてくる金田一くん。
口を開いて食べようとした時——
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作者名：はんぺん | 作成日時：2022年7月29日 11時
