Campanula3 (ページ12)

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「…本当にここに金田一くんいるの？」

竜「そのはずなんですけど…」

暗い道を進んでいけば忘れられた工場跡のようなものが目に入る。

竜「多分、ここです。」

お風呂に入ってさぁ、ドラマ見るぞ！なんて思っていたところに竜太くんから"金田一先輩の場所がわかりました！"と連絡が入りここまできた。

「ねぇ、あれ人…？」

竜「…先輩！」

中に入ればうつ伏せで倒れている人。スマホのライトで照らせば私たちが探していた金田一くんだとわかった。

竜太くんと協力してベッド(のような場所)に寝かせる。

竜「もう少しで朝なので僕食糧とか調達してきます。」

「ありがとう。誰も来ないとは思うけど一応見張っとくね。」

すやすやと寝息を立てる金田一くん。最近ろくに寝てなかっただろうなぁ。

「あ、おかえり。」

竜「いっぱい持ってきちゃいました。」

へへっと笑う竜太くんは金田一くんのことが大好きなんだと伝わる。羨ましいなぁ。

工場跡に戻れば金田一くんは起きていたみたいでこちらを振り返る。

竜「金田一先輩！」

一「佐木？！苗字も！」

「おはよう金田一くん。」

竜太くんが持ってきたおにぎりと味噌汁を頬張りながら生き返るぅなんて話す金田一くん。

その傍では金田一くんの制服を選択して、しまいにはツナマヨもありますよ！と微笑む竜太くん。なんていうか…

「良いお嫁さんになりそうだねぇ…」

竜「およめっ？！ぼ、僕は名前先輩のっ」

一「にしても、よく俺のこと探し出せたな。」

竜太くんが何かモゴモゴ言っていたが金田一くんが話し始めたためよく聞こえなかった。

竜「先輩に渡したタブレットに先輩の位置情報がわかるGPSアプリを入れておいたんです！」

一「え？」

ほら、と見せるようにタブレットのアプリを開いて金田一くんに見せる竜太くん。

竜「僕、先輩のしもべなのでピンチの時にはいつでも駆けつけます！」

一「…ま、まぁ助かったよ。サンキュー。」

竜太くんははいっ！なんて嬉しそうに話すけど金田一くんはちょっと引いてそう…。

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