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『それで、なんのお話をしに?』
「ああ、カービィのことだ」
私はAに説明した。
ワープスターのこと、
カービィは赤ん坊ということ、
そして私達と同じ種族だということ。
『そっか…』
ホットミルクを2つお盆に乗せて持ってきたAが眠そうに呟いた。
「分かってもらえたか?」
『うん』
「…このミルクは私に?」
『うん』
「ありがとう」
仮面を上にずらし、口だけ出してマグカップを近づける。
『あっ、』
ふうふう、と冷まして口に含んで飲み込む。
『ねえ、仮面の下見せてよ』
「駄目だ」
『ぜったい?』
「絶対だ」
『わたしの裸見たくせに…』
Aが一気にミルクにミルクを飲み干して言う。
私は仮面を元に戻して本題に入る。
「A、何か隠していることはないか?」
・
間が空いた。
夜の静けさがしん、と広がる。
下を向いたままAが口を開いた。
『…ないよ』
「そうか…」
それならそれでいい。
いつか必ず分かることだ。
椅子から降りてマントのシワを伸ばす。
『帰るの?』
「ああ、これ以上いたら迷惑だからな」
『別に迷惑じゃないけど…』
予想外の答えに振り返る。
きょとんとした顔のAがいた。
少し顔を近づけて囁く。
「…無防備だな」
『へ?』
「いいや、なにも」
『あのさ、わたしからも聞いていい?』
「なにか」
『メタくんはいっつもわたしのとこに来るよね』
・
なんで?と首をかしげたようにする。
「…お前が危なっかしいからだ」
そう言って静かにドアを閉めた。
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かな(プロフ) - 元々アニカビが好きだったのもあるけどこの小説を見てもっとアニカビが好きになりました!次の更新待ってます!( ^^) (2021年4月14日 14時) (レス) id: 7f86f7b6ad (このIDを非表示/違反報告)
ユイライ - 貴方の小説でアニカビが好きになります! 次の更新を待ってます! (2019年4月28日 14時) (レス) id: 5ef358040d (このIDを非表示/違反報告)
きなコ(プロフ) - 亜ヶ差咲喜良 さっきゅんさん» ありがとうございます〜( ; ; )全然大丈夫ですよ!とっても嬉しいです〜! (2018年8月18日 21時) (レス) id: 9836afc845 (このIDを非表示/違反報告)
亜ヶ差咲喜良 さっきゅん - ごめんなさい。間違えてコメント打ってました....正しくは[これからも頑張って下さい!]でした。ごめんなさい!(スマホの入力苦手だなんて言えないです...) (2018年8月18日 20時) (レス) id: 0c19715ff6 (このIDを非表示/違反報告)
亜ヶ差咲喜良 さっきゅん - いつも楽しみにしています!これからも頑張って下さいって (2018年8月18日 20時) (レス) id: 0c19715ff6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きなコ | 作成日時:2018年8月1日 23時