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すれ違いが26回。 ページ27

私、彼のことが好きなんだ____


そう自覚したのはいつだったか。


彼と話していた時にふと感じた、どこかムズムズする気持ちをよく考えてみたら、あぁ私、彼のことが好きだなぁって思ったんだ。

でも私には、自信がなくて。
私は彼の隣に立つのにふさわしい人間じゃないから。

そう自覚してから、彼と目を合わせるとまたなんだか緊張して話すことが出来なくなって、またしても彼を避ける日々が続いていた。前に避けていたときよりはマシだとは思うけれど、結局私は彼からも過去からも、そして自分からも逃げているのだと言われてしまえばそれまでで。




でも、彼が私のことを好きでいてくれるのかは分からないけれど、もし私に自信が持てたら、そのときは私から告白しよう。そう決心して、少しずつ自分磨きを始めた。

前の私じゃ、また捨てられるかもって怖くて逃げていたと思うし、実際逃げていたけれど、しいちゃんに

「厳しいこと言うけどな、そう弱気でいたらなんにもならへん!あてぃしの可愛いAをA自身が大切にしてくれなきゃあてぃしはどーすりゃええの!!あてぃしが見守るから、アドバイスもするから、だから2人で一緒に頑張ろ、な?」

と励まされてしまった。そう言われてボロボロと泣いてしまったのは、彼への気持ちを自覚した少し前の恥ずかしい話だ。

前と比べて少しは可愛くなれたかな、?なんて思えるくらいには、しいちゃんの助けを借りながらだけど色々とやれていると思う。アドバイスをくれるしいちゃんには感謝しかない。

しいちゃんに今日も色々と相談に乗ってもらっている。しいちゃんは、何かいいことを思いついた!とでも言いたげな表情をして、こういった。

椎「Aは服とかメイクも練習してるんやから、休みの日遊びにでも誘ってみたらええやん!」

さすがに…

『さすがにまだそんな自信ない…あと断られたらもう立ち直れないよ(泣)』

椎(剣持が断るなんてこと天地がひっくりかえってもありえへんけどなぁ…w)

椎「んじゃ3人か、ガクくん呼んで4人で遊ぼ!」

『さすがに伏見先輩巻き込むわけにも行かないし、もしほんとに行くなら3人で…いや、でも……』

椎「んじゃ3人にしよか!今回はあてぃしがもちさんに連絡入れるけど、今回だけやからな!もし次遊ぶってなったら自分で誘うんやで?」

『うん、ごめん…ありがとう〜(泣)』

椎「お礼はAの恋の成就でお願いしとくわぁ!w」

『…うん!』

やっぱりしいちゃんは最高の親友だ。

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作者名:K | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/468/  
作成日時:2023年9月14日 0時

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