続富豪刑事の護衛(仮) (ページ27)

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警備用ドローン数機で加藤の乗っている車両を囲み、加藤と仲本の額にレーザーを照射する。
「器物損壊の上、不法侵入だ」
Aは大助の横に立ち、二人の動向を観察する。
「だったら、逮捕すれば良い。お前は警察官なんだからな」
加藤が足を少し前に出したことに気付いたAは大助の前に立つと、加藤と仲本の胸元に照準を合わせ安全装置を外す。
「銃を下ろせ」
大助に命令されたAはマガジンに弾丸を戻し、ホルスターへ仕舞う。
そして、大助はフィンガースナップで警備用ドローンを撤収させる。
「教えてくれ！お前らの目的は一体何なんだ。お前は何でも金で解決できると思ってて、人の気持ちをこれっぽっちも考えない。ただ、進んで悪事をするやつでもない」
四人の関係性に変化をもたらす風の音がした。
「十九年前の母の死と、Aの両親の死のの真相を知る。それが俺たちの目的だ。あの事件と、井村の死は繋がっている」
それを聞いた加藤は目を見開き、仲本の方を向く。加藤の目に映ったのは、大助とAをただじっと見つめている仲本だった。

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