君の隣が似合いたい【黒】 (ページ18)

今日:6 hit、昨日:8 hit、合計:256,530 hit

18 ページ18

＿＿＿＿

※バチバチの陰口登場します※

「…え待って、ねえ、あの人目黒くんの隣の席の人？」

「あのメガネ？」

「渡辺だっけ」

「ここで1人で食べてんだ。ガチのボッチじゃん。笑」

「ねえ気づかれるよ！笑」

「辞めろって視線送ってるのに目黒くんと話し続けてる人だよ？鈍感に決まってんじゃん！」

「確かにー！笑」

女子3人組でしょうか。

いつも睨んできてるあの人達だろうなあ。

目黒に話しかける時は超高い声だけど、実際はこんな声だったんだな。

メガネって呼ばれてるのはイラッとくるけど、否定できるほど可愛くもないし、優しくもないし。

反対側から入って教室戻ろうかな。

女子3人組に気付かないふりをして立ち上がる。

「メガネって改めて見るとブス」

「改めなくても分かる」

「それはそう。笑」

分かっとるわそんなん。

呆れながら女子3人組がいる反対側を歩くけど、まだ声は聞こえてきて。

『はあ…』

普通に大声じゃん。
でも、追いかけたりはされなさそうで良かった。

大音量で陰口を叩く3人組を無視して、廊下に入ろうとした時。

「おっごめん」

『あっごめんなさい、』

人とぶつかりそうになって咄嗟に謝る。
顔を上げると。

『あ、後ろの方の渡辺』

「Aじゃん」

後ろの方の渡辺でした。

＿＿＿＿