結果 ページ5
怪我は幸いにも打撲が三箇所程度で頭も数針の軽傷とは言えないけど、重傷ではなかった。
尚輝の運動神経が尚輝自身を救ったんだよ。
彼の両親も駆けつけて私に対して悪くないとおっしゃってくれたけど、心の何処かにやりきれない思いはあると思う。
『本当に申し訳ありませんでした。』
謝っても謝りきれなくて、居心地が悪くて、尚輝が目を覚まして慌しくなった病室に入れないでいた。
尚輝との用事が済んだという尚輝の親御さんは
「いつも通りの尚輝だった。気にしなくて大丈夫よ。」
と、安心した笑顔を残して尚輝の故郷へ帰っていった。
「そんなに暇じゃないんだ。」とか尚輝のお父さんは気を遣って冗談も言ってくれたっけ。
私は尚輝に怪我を負わせた当事者だから、緊張しながらも病室のドアを開けた。
…トントン
「はぁ〜い?」
尚輝の間延びした声が聞こえて不意に泣きそうになった。
『尚輝、入るね…』
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はら - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい違反行為です。ルールをちゃんと理解の上作品を作って下さい (2018年6月16日 17時) (レス) id: fdd73b8fdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:anony | 作成日時:2018年6月16日 17時