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家に帰ってご飯食べても、お風呂に入っても、勉強しても、
ずっともやもやする。
もう10分は動いてないシャーペンを放り投げて
ちょっとだけベッドに寝転んだらスマホを開く。
『もうすぐ生理予定日です、
リラックスを心がけて！』
あぁ、そっか。
生理前か。
やからこんな気持ちになるんやなって
気休め程度に安心して、
また送れないトーク画面を開いた。
未送信のままの文章をもう一度読み直して、またため息。
送ろうかな。
でも「また連絡する」って言われたし
それまで待ってた方がえぇのかな。
―……あんま、思わせぶりなことしたらあかんで―
どこが思わせぶりやったんやろう。
小島先輩の発言に被せたんが生意気やったんかな。
何回考えても分からん難問に
ノーヒントで挑むのにはそろそろ限界で。
ほたるちゃんを頼ってしまいたくなる自分に
ますます腹が立って。
「……もういや、」
今週模試あるのに全然勉強集中できひんやん。
むしゃくしゃした気持ちで
スマホほっぽり出そうとしたら、
ポロン、
「えっ」
急な通知音にビックリして慌てて見たら、
「こじけん」って書いてあってドキッとした。
通知をゆっくりタップしてトーク画面を開く。
こじけんおつ!今度ぺんぎんといるか組で勉強会せぇへん?
先輩から参考書借りたからほたるに渡したいし。
「……勉強会、」
勉強会って、私達の勉強会ってことだよね？
なんで小島先輩たちも一緒なんやろ、
受験から1年経ってるし、絶対忘れてるはずやのに。
あ、待って。
ほたるちゃんに参考書渡したいって書いてるし、それが目的か。
けど、そんならほたるちゃん呼んで渡せばえぇのに。
なんでわざわざ勉強会って形にするんやろ。
正直小島先輩たちと勉強したって
絶対集中できひん気がするけど。
考えたら考えるだけなんかムカムカしてきて、
下書きしてた秋文祭の案内の文消したら
思いつくまんまの言葉を並べて、気づいたら送信してた。
すぐについた既読を見て、
ふと我に返る。
「あ、」
なんてこと言うてしまったんやろう。
送信取り消したくても、もう既読はついてしまってて。
よっしーまたそうやってほたるちゃんを利用して遊びたいんですか?ほたるちゃんが可哀想なのでやめてください。
「……最悪、」
もう、嫌い。
私なんて大嫌いや。
返信が来ないトーク画面を閉じて
枕を抱えながら泣いた。
◆〇嵐の前の静けさ？→←〇そんな自分が大嫌いで。-Purple
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作者名：マリア | 作成日時：2023年11月4日 1時
