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え？って振り返ったら、
ダル着の超絶イケメンがアメ咥えて立っとった。
「え、誰ですか？」
え、顔綺麗すぎひん？
めっちゃ韓国にいそう。
ってか、結城Aってフルネームやからぴんとこぉへんかったけど
ユキさんのことやんな？
何の用やろ。
―あー、一応知り合い―
「一応？」
―ま、そこは深掘りNGってことで。で、いないの？―
「……さっきトイレ行くって言うてましたけど」
一応ってナニ？
めっちゃ怪しいねんけど。
じーって綺麗な顔を観察してたら、
結「あれ、嶺亜くん？」
嶺「あ。やっほ、」
ちょっとビックリしてるユキさんに
ゆるく手を振ってる「嶺亜くん」って呼ばれたイケメン。
結「何してるの？」
嶺「暇すぎて体育館徘徊してたら
Aがクレオパトラしてるの見つけたから
遊びに来てみた」
結「あらら。よく分かったね」
嶺「いや余裕(笑)他の女子と別格すぎて」
お恥ずかしいって照れてるユキさんを
「嶺亜くん」は当たり前みたいに写真撮ってるけど、
ちょっと待ってや。
俺やってまだユキさんと2ショ撮れてへんのに！
結「嶺亜くんのそれは何のコスプレなの？」
嶺「あー、これ？
『コンビニの前にいるちょっと絡まれたくない学校の先輩』
のコスプレ」
結「それってコスプレになるんだ」
嶺「地味ハロ派だからね、俺」
結「なるほど」
いや、「なるほど」ならへんやろ。
絶対コスプレするのダルかっただけやん。
とか心の中でツッコミながら
仲良さそうに喋る2人をじっと観察。
嶺「最近さぁ、全然連絡ないから
珍しく正門に聞こうか迷ったんだけど(笑)」
「あぁ……、それは、どうなの？」
嶺「別にいいんじゃない？
向こうは俺らのこと知らないだろうけど
普通のテンションで『ね、A元気？』って(笑)」
「……それは、困っちゃうかも」
嶺「Aが？それとも正門が？」
「……どっちも、」
へらへら笑てる嶺亜くんとは反対に
ユキさんはちょっと困った顔してて。
なんか、もやもやする。
嶺「まっ、また暇になったら連絡してよ。
空いてたら飯とか行こ」
「うん、分かった」
―あれ？Aちゃん？―
上の通路から声がして俺も2人も顔をあげる。
―うわやっば、女神過ぎてかわいいんだけど♡―
えっ、ちょっと待ってほんまに。
なんで次から次にイケメン出てくるん？
しかも今回はばりばりホストのコスプレしてるやん！
そんなんあかんって！
・→←〇Slapstick Drama(前編)-Orange
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作者名：マリア | 作成日時：2023年11月4日 1時
