◆一目惚れ同盟の緊急会議 ページ2
・side.Adacchi
大学のカフェでいつものおやつタイムしてたら、
健「えー、ということで今から
一目惚れ同盟緊急会議を始めます」
大「え、これ会議なん？」
健「この4人集まったら会議やろ」
江「なるほど、？」
こじけんの急な開会宣言にツッコむ大晴くんと
納得してみるエリーちゃん。
大「ってか、一目惚れ同盟言うても
一目惚れしてるん俺とエリーだけやんけ。
半分名誉会員ってどんな会やねん」
健「あほぅ、そんなちっさいこといちいち気にしてたらハゲんで」
大「え、いやや。まだハゲたない」
健「なら大人しくプリン一口寄越しなさい」
大「はい、あーん」
健「うん、美味い」
素直な大晴くんからまんまとプリンをもらって
ご機嫌なこじけんを見ながら
新作のモンブランをぱくっと食べる。
あ、これ美味しい。
江「えっと、今日の議題はなんでしょうか……？」
健「本日の議題はずばり、阿立氏の大学サボりについてです」
「えぇっ！？」
急に飛んできた流れ弾に
思わず食べてたモンブランが詰まっちゃって、く、苦しい！
大「あだっちー大丈夫？」
「えほ……、だ、大丈夫、」
健「水飲めぃ」
「だ、誰のせいで、」
主犯のこじけんを睨んでたら
エリーちゃんが背中なでてくれてちょっと落ち着く。
もう、エリーちゃん大好き。
江「あだっちーちゃん、大学お休みするの？」
「うん、でも一日だけだよ？」
江「あ、そうなんだ！
てっきり大事だと思っちゃった、」
「こじけんの言い方が悪いんやもん、」
健「でも、誠也くんから『学校サボらへん？』って聞かれて
『うん』って言うたんやろ？
それは立派なサボりです」
「それはそうやけど！」
改めてそう言われたら
ほんまに悪いことしてるみたいやん。
ちゃんと先生にも休みますって言うたのに。
江「誠也先輩？」
大「そ、学校サボってデート行くんやって」
江「うぇぇぇ！？
あ、あだっちーちゃん。いつ、いつ行くの？」
「……あした、」
江「え、明日って……、あだっちーちゃん、お誕生日じゃ、」
ハッ！って口元を押さえてこじけんと大晴くんを見るエリーちゃんと
それを見て頷く2人。
うぅ、みんながそういうリアクションするから
余計に意識しちゃうのに。
江「あだっちーちゃん、よかったね。
楽しんできてね」
「うん、エリーちゃんありがとう」
江「め、めでたい……」
「え、エリーちゃん泣いてる！？」
江「ふぇぇん、」
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作者名：マリア | 作成日時：2023年11月4日 1時
