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健「ひゃぁははは！
そんで、あだっちーに詰め寄ったって訳や(笑)」
螢「もぉー笑わんといてくださいよ部長！！」
大「ははっ(笑)
だって、あだっちー……ははは(笑)」
螢「た、大晴先輩も笑わんといて……！」
カフェに響く小島先輩と福本先輩の笑い声と、
真っ赤な顔して不貞腐れてるほたるちゃん、
それを見ながら申し訳ない気持ちでパスタを巻いてる私。
そして、
阿「あの、私の方こそごめんね？
なんか勘違いさせちゃったみたいやし」
誠「小島が勘違いするような態度取ったからやろ。謝れ」
小さく手を合わせてるあだっちーさんと、
小島先輩をジトッと睨んでる末澤先輩。
「本当にお2人ともすみませんでした……」
あの後。
ほたるちゃんが直球に「2人とはどんな関係ですか！」って
あだっちーさんに詰め寄ってる途中で
演劇部の皆さんが出てきて、
まぁ、「お前ら何してん？」ってなって
なんやかんやで今、一緒にランチを食べさせてもらってます。
ほんまにお恥ずかしい……。
穴が合ったら入りたいとは、まさにこのことに違いない。
淳「まぁまぁ、修羅場にならへんかっただけよかったやん(笑)
はい、お待たせプレートランチ2つ」
螢「うわぁ、美味しそう！」
演劇部のOBらしい店長の淳太さんが持ってきたプレートランチに
ほたるちゃんは目をキラキラさせてる。
誠「淳太くん今日めっちゃうまそう！」
淳「今日“も”やろ(笑)失礼なやっちゃなぁ」
阿「ロコモコ丼もえぇけど、
誠也くんのもいっぱいおかずあって美味しそうやね」
誠「一口食べる？あげんで」
阿「え、ほんまに！」
大「……あんなやり取り見せられたら
勘違いも何もせぇへんやろ(笑)」
「そうですね……」
付き合ってはないそうやけど
あれは絶対、時間の問題やと思う。
健「よっしー、パスタ巻けてへんで？」
「うるさいです。まだ慣れてないんですよ」
健「俺があーんしたろか？」
「結構です」
さっきからずっとニヤニヤしてる小島先輩。
絶対「アホやなぁ」って思ってる顔してる！
確かに勘違いやったけど！
からかわれてるのが悔しくてそっぽを向いてパスタを食べる。
あ、めっちゃ美味しい。
健「ってか大晴は別にエリーのことそういう“好き”ちゃうけどな、」
「そうなんですか？」
健「アイツら『一目惚れ同盟』やねん」
「一目惚れ、同盟？」
聞き慣れない同盟に思わず聞き返したら
小島先輩は「おん」って頷いた。
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作者名：マリア | 作成日時：2023年10月22日 2時
