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「あ、ユキさん後で化粧水借りてもいいですか?

 髭剃りの後はやらんと肌荒れちゃって」

結「うん、もちろん。

 だけど大晴くんっていつも肌綺麗だよね。

 何か特別なもの使ってるの?」

「ちょっとだけえぇ化粧水使ってます。

 やから赤ちゃん肌ってめっちゃ褒められるんすよ(笑)

 ほら、ほっぺとかもちもちやし」


ほっぺたぷくぷくしてみせたら

遠慮がちに伸びてきた指先が頬をつく。


結「あ、気持ちいい、」

「やろ?」

結「おもちみたい」

「ちょい待って、めっちゃくすぐったい!」


つんつんされるんがくすぐったくて逃げてたら


良『おぉーい、電話越しにイチャつくなぁ』

結「あぁ、ごめんごめん。つい、」

「まっさん忘れてイチャついてましたわ(笑)」

良『もぉ(笑)

 でもほんま大晴って赤ちゃんあざらしみたいでかわえぇよなぁ。

 また女装してもらわな』

「はぁ!?

 もうやらへんからな!女装で変態サークル世直しとか!」

良『それはもうやらへんから(笑)

 ほら、今度の球技大会でさ』

「球技大会?」

結「あぁ、その手があったね」

「え、球技大会ってあれっしょ?

 優勝賞品が食券っていう」

結「その大会、コスプレするのが恒例行事なの」

「そうなん?」

良『大晴に似合いそうな服、

 キク子と探しとくから楽しみにしといてな♡』

「え、絶対嫌や」

良『あ、呼ばれてもうたからもう切るな?

 ほんならな、結城も大晴も気ぃつけて』

結「うん、正門もね」

良「じゃあな、おやすみ」


俺の拒絶反応聞いた瞬間切りよったまっさん。

絶対わざとや、

俺に女装させる気まんまんやんけ!


「サイアクや……、」

結「ふふっ、大晴くん女装嫌なんだ(笑)」

「そんなんイヤでしょ!

 全然カッコよくないし」

結「まぁ、カッコよくはないけど。

 でも私は好きだよ、たい美ちゃん」

「もうその名前忘れてください……」


思い出されるヤバい記憶の数々。


結「もったいないなぁ。

 たい美ちゃんちゅーしたいくらいかわいいのに」

「ちゅーって、」


そう言えば前もそう言われて投げチューもらったなぁ。

いや嬉しかったけど。


「なんでたい美ちゃんはよくて、俺はダメやねん……」

結「ん?どうかした?」

「いえ、なんでも、」

結「そう?

 じゃあ脚本の続き、もう少しだけやっちゃおうか」


納得はいってへんけど

まぁそれは置いといて脚本の続き考えてたら

いつの間にか夜も遅く、0時を回ってた。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:マリア | 作成日時:2023年10月22日 2時

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