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―夢なーらば、どれーほど、―
誠「イーヤーサーサッ！！」
健「誠也くん今絶対それ言うタイミングちゃうって(笑)」
誠「ちゃうんん？
こじまぁ、のどかわいたぁ」
健「はいはい、ウーロン茶な？」
誠「えぇ、おさけ……」
健「もうあかん、しこたま飲んだやんか」
あの後、色々あって今日のお世話係になっちゃったこじけんくんに
ぎゅーって抱きついてる誠也先輩を
しれっと動画に収める23時半。
あ、決して！これは私の私利私欲ではなくて、
30分くらい前にあだっちーちゃんから『公演お疲れ様！』ってLINEが届いたから、
『打ち上げ楽しんでるよ！』ってついでに
こじけんくんに抱きついてる誠也先輩の写真を送ったら、
あだっちーちゃん誠也くんかわいい!え、かわいい!
って、その反応がかわいい！って返信が来たから
それならってことでせっせと動画を撮って送ってるのであって。
健「誠也くん、今撮られてんで？俺ら」
誠「んえぇ？いややぁ」
健「あーぁ、恥ずかしいとこぜーんぶ見られてまうな？」
誠「みんといてぇ、やぁ」
……こじけんくん、それはさすがにいかがわしすぎるよ。
もっとやって！
―エリーちゃん―
あ、いい！
そうそう、もっと抱き寄せて。
―エリーちゃん―
え、待って首筋に顔近づけていったい何を！？
それはさすがにオトナ過ぎる！
良「おーい、エリーちゃん」
「ひゃぁ！！」
耳元で声がしてビックリして飛び上がったら
恩田くんの膝の上に倒れこんじゃって、
恩「え、エリーちゃん大丈夫？」
「お、恩田くんごめん！」
良「あららぁ。
はい、エリーちゃんおててこっちな？」
恩田くんの横からすっと手を伸ばされて
正門先輩の方に引っ張られる。
「ま、正門先輩！驚かさないでください……！」
良「えぇ？ずっと声かけてたやんなぁ？恩ちゃん」
恩「あぁ、はい、」
「え！？
ごめんなさい！気づいてなくて」
良「はは、えぇよえぇよ(笑)
ずぅっと真剣に誠也くんとこじけんの睦んでるとこ撮ってたもんな？」
「む！？
そ、そんなハレンチなものでは決してなくですね！？」
さらっと言われた爆弾台詞に
頭がぼん！って爆発したみたいに熱が出て
慌てて否定しても正門先輩は楽しそうにケラケラ笑ってる。
良「えぇ？ちゃうの？
瞬きひとつもせんとカメラ撮ってるから、
てっきりそういうのが好きなんかと」
「ひぃっ、いやあのそれは、！」
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作者名：マリア | 作成日時：2023年10月22日 2時
