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誠「えー、皆さん。
『夏バケ』公演お疲れさまでした。
ほんまに色々あったけど無事終わってよかったです。
ま、今日は無礼講ってことで……かんぱぁい!!」
―かんぱぁい!―
グラスを掲げて一気に周りが賑やかになる。
―なぁ、前も無礼講って言うてたけど
いつもちゃうん?―
―言うな言うな、多分忘れてんねんって(笑)―
先輩たちのこそこそ話を聞きながら桃サイダーを飲んでたら、
目の前に唐揚げやポテトが次々運ばれてきて、
大「あぁっ、こじけんそれ俺の皿の唐揚げやん!」
健「あ、そうなん間違えたなー」
大「はぁ?……もう健ちゃん嫌いや」
健「え、ちょい待てそれは言い過ぎやろ」
大晴くんにそっぽ向かれて
あたふたしながらポテトを勧めてるこじけんくんに笑ってたら、
誠「お前らお疲れさん」
「あ、誠也先輩お疲れ様です!
今日はまだ酔ってないんですね」
誠「アホ、1年主役の打ち上げで酔っぱらう訳がないやん(笑)」
「え、あ、……はい、」
誠也先輩、
後ろで目をキラキラさせてるキク子先輩始め諸先輩方が見えますけど、
これって教えてあげた方がいいのかな……?
健「エリー、やめとけ」
あ、こじけんくんがそっと首振ってる。
そうだよね、うん。
黙っておきます。
菊「誠也先輩、串届きましたよぉ。席戻って来てくださぁい♡」
誠「おぉ、分かった。
まぁ、反省会は水曜にやるから
今日のとこは思っきし盛り上がっていこうや。
じゃあ、また後でな?」
大「はぁーい」
健「気ぃつけてぇ」
後に修羅場と化すのであろうお席にご機嫌に戻ってく誠也先輩を
十字を切って見送る大晴くんと
敬礼で送り出すこじけんくん。
阿「……人が悪いでお前ら(笑)」
健「阿南よぉ、ここでほんまのこと言うて誰が喜ぶ?
誠也くんは酔っぱらって楽しい、
俺らはそれを見て楽しい、
これが世界平和や」
阿「尊い犠牲すぎるな」
恩「あはは、今日は誰が連れて帰るんだろう……」
「ははは……、」
リチャード先輩がしれっと席離れてる辺り、
絶対、今日帰りたいんだろうなぁ。
本当、誰が当たるんだろ……(苦笑)
健「お、こっちにも串きたやん!
エリーどれ食べる?」
「え、じゃあ、皮もらおうかな」
大「じゃあ俺も皮ぁ!」
阿「おい、全部取るなってアホ大晴!」
恩「じゃんけんしよう、ね?」
まぁ、なにはともあれ、
賑やかな打ち上げはまだまだ始まったばっかり。
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作者名:マリア | 作成日時:2023年10月22日 2時